マンCのペップ、アーセナルの戦い方に理解を示す「決して簡単ではない。彼らは辛抱強かった」
マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、22日に行われたプレミアリーグ第5節のアーセナル戦を振り返った。マンチェスター・シティの公式HPが同監督のコメントを伝えている。
マンチェスター・シティが開幕後4戦全勝で首位を走り、アーセナルも3勝1分で2位につけるなかで迎えた“首位決戦”は、開始早々の9分にノルウェー代表FWアーリング・ハーランドのマンチェスター・シティ通算100得点目でホームチームが先手を取る。しかし、22分にアーセナルのイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリに同点ゴールを許すと、前半アディショナルタイムには右コーナーキックからブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスにヘディングで逆転弾を決められた。
しかし、直後のプレーでベルギー代表FWレアンドロ・トロサールが2枚目のイエローカードをもらって退場処分となると、後半はマンチェスター・シティが完全に主導権を掌握。アーセナルは守備一辺倒の布陣にシフトし、なかなか崩しきれないまま時計の針は進んだが、後半アディショナルタイム、セットプレーから生まれたゴール前の混戦で最後はイングランド代表DFジョン・ストーンズが押し込み、2-2に追いついて試合を終えた。
試合後、グアルディオラ監督は「多くのことが起こったが、我々は本当によく戦った。我々からプレミアリーグのタイトルを奪おうとしている相手と戦う情熱は、まだ内に秘めている」と選手たちの姿勢を称賛。「我々は良いスタートを切り、素晴らしいゴールを決めたが、前半のうちに失点してしまった。(ガブリエル・)マルティネッリと(ブカヨ・)サカがいるアーセナルが本当に素早いことはわかっていが、カラフィオーリに見事なシュートを決められた。2失点目に関しては、我々の守り方が悪かったし、彼らが優れていたと言わざるを得ない」と前半の戦いを振り返った。
続けて、後半の戦いにも言及。守備に重きを置いたアーセナルの戦い方に関しては、マンチェスター・シティのポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァが「フットボールをしに来たのは1チームだけだった」と皮肉混じりに批判するなど、各所で話題となっている。だが、グアルディオラ監督は次のような言葉を発し、最後まで隙を見せなかったアーセナルの守備を称えた。
「11対10の試合は、前半とはまた違ったものとなった。彼らは自陣深くで守っていたし、我々にはクロスボールを上げるという選択肢もあったが、彼らの最終ラインの強さとサイズを考えると、決して得策とはいえない。(ベン・)ホワイト、ガブリエウ、(ウィリアン・)サリバは本当に良い守備をする。スペースを完璧に埋め、本当に素晴らしい守りだった」
「だが、我々の戦い方は賢明だったと思う。無理に急ぎすぎてファウルをするリスクも背負わず、彼らに時間を稼がせるプレーを徹底的に避けたのだからね。ミドルシュートのオプションはあっても良かった。ロドリがピッチに残っていれば、また違ったかもしれない。もっと前に得点できたとも思うが、最後に決めることができたのはポジティブだ」
「(勝ち点1を持ち帰ったことで)アーセナルにおめでとうと言いたい。彼らは長い時間、隙を見せることなくブロックを組んでいた。決して簡単なことではない。彼らは辛抱強かった」
結果的にマンチェスター・シティの連勝は「4」でストップしたが、最後の最後に同点に追いついたことで、首位の座はしっかりとキープした。この後、マンチェスター・シティは24日にカラバオ・カップ(EFLカップ)3回戦のワトフォード戦に臨む。
【ハイライト動画】マンチェスター・シティvsアーセナル
09/23 18:39
サッカーキング