レスターの異議申し立てが実る…財務規則違反が指摘も、勝ち点剥奪処分は回避か

レスター

 勝ち点剥奪の可能性のあったレスターだが、処分を免れることになったようだ。3日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 プレミアリーグでは収益と持続可能性に関する規則(PSR)が定められており、過去3シーズンで1億500万ポンド(約200億円)を超える損失を許しておらず、これに違反したクラブには勝ち点剥奪等の厳しい処分が下されることとなっている。

 そんななか、レスターは2022-23シーズンまでの3年間で許容されている損失額を超過していたことから、今年3月にプレミアリーグから財務規定違反の疑いで起訴された。しかし、当時チャンピオンシップ(2部)に在籍していたレスターはこの処分を不服とし、異議申し立てを実施。最終的な判断は独立控訴委員会に委ねられていた。

 そして、今回独立控訴委員会はレスターがPSR規則の適用を受けるべきではなく、なぜこのようなクラブがプレミアリーグの懲戒管轄権の対象になるのかが不明であることから、プレミアリーグには同クラブを処罰する権限がないと判断したことが明らかになった。

 この決定にプレミアリーグは「驚き、失望している」としながら、「控訴委員会が正しいとすれば、その決定により、PSRの基準を超えたクラブはこうした特定の状況で責任を逃れられる状況が生まれることになる。これは明らかに規則の意図ではない」と声明を発表しているが、証明しなければならないハードルが高いため、この決断への異議申し立てを行う可能性は低いと見られている。

 一方のレスターは「クラブに対するいかなる措置も適用規則に従って追求されるべきであるという、一貫して表明してきた立場を支持する控訴委員会の包括的な決定を歓迎する」と声明を発表している。

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