ソシエダの右SBトラオレが前十字じん帯断裂、今季絶望濃厚…B・メンデスは右足第5中足骨基部骨折の再発

 レアル・ソシエダは2日、右SBアマリ・トラオレとMFブライス・メンデスのメディカルレポートを報告した。

 1日に行われたラ・リーガ第4節ヘタフェ戦で負傷交代を強いられた両選手。今回の報告によると、トラオレが右膝前十字じん帯断裂と、ブライスは右足第5中足骨基部骨折と診断されたとのことだ。前者は近日中に手術を実施し、後者は経過観察となることを明らかにしている。

 なおスペイン紙『マルカ』は、右膝前十字じん帯断裂のトラオレはシーズンアウトになる可能性が濃厚と指摘した。昨夏にレアル・ソシエダに加入して以降、イマノル・アルグアシル監督の信頼を勝ち取り、不動の右サイドバックとして活躍。今シーズンも、ここまでのラ・リーガ全4試合に先発出場していただけに、大きな痛手に。また、現行契約の最終年となる32歳は、シーズン終了後に両者合意の下で1年の延長オプションを行使することができる中、今回の大ケガによりその行方も宙に浮くことになったと併せて伝えている。

 対するブライスは、今年3月に負傷し手術を実施した箇所の再発となった。同紙は離脱期間の目処として、前回は約1カ月程度で戦線に復帰したことに言及。ただ、長期離脱になる可能性もあるとしつつ、「ラ・レアルはシーズン開幕当初からスカッドに問題を抱えているため、ブライス・メンデスを失うことは、それも長期にわたる場合は、まず間違いなく重大な損出となるだろう。アルセン・ザハリャンは(シーズン前に実施した)手術からのリハビリが続いており、新加入のルカ・スチッチはコンディション面からヘタフェ戦を欠場した」と厳しい台所事情を詳らかにしている。

 今夏の移籍市場では、長年主力を張っていたCBロビン・ル・ノルマンとMFミケル・メリーノが移籍した他、“9番”の獲得も実現させられなかったレアル・ソシエダ。開幕4試合で1勝1分2敗と苦しんでいるチームにさらなる逆風が吹いているが、自慢のカンテラーノの台頭が前へと進む原動力となるだろう。

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