バルサの17歳マルク・ベルナル、左ひざ前十字じん帯断裂…今季中の復帰は絶望的に

マルク・ベルナル

 バルセロナは28日、同クラブに所属するU-17スペイン代表MFマルク・ベルナルの負傷状況を発表した。

 普段はバルセロナ・アトレティック(Bチーム)所属ながら、今季のラ・リーガ開幕戦からトップチームで中盤の定位置を確保しているベルナルは、27日に行われたラ・リーガ第3節ラージョ・バジェカーノ戦にて3試合連続の先発出場を飾る。チームはスペイン代表MFペドリ、そして今夏の新戦力である同代表MFダニ・オルモのゴールにより2-1で勝利。2018-19シーズン以来となる『カンポ・デ・フットボル・デ・バジェカス』での白星を掴んでいた。

 だが、同試合の後半アディショナルタイム、ベルナルが悲劇に見舞われる。自陣右サイドでカウンター攻撃を防ごうとした際、スペイン人FWイシ・パラソンと接触し、左ひざを負傷。プレー続行は不可能となっていた。

 試合後、バルセロナを率いるハンジ・フリック監督はベルナルの状態を「良くない」と断言。スペインメディア『マルカ』など複数のメディアはひざの前十字じん帯を痛めた可能性があると指摘しており、ベルナルが松葉杖をつき、チームメイトやメディカルスタッフに支えられながらスタジアムを後にしたことが明かされていた。

 状態が心配されるなか、バルセロナはラージョ・バジェカーノ戦の翌日にベルナルのメディカルレポートを発表。同日付けで行われた検査の結果、ベルナルは左ひざの前十字じん帯断裂、およびそれに伴う外側半月板の負傷が確認されたという。近日中に手術が行われる予定で、手術の完了後、クラブより新たな情報が伝えられる見込みだ。

 現時点で離脱期間は明かされていないものの、スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』によると、今シーズン中の復帰は絶望的のようだ。スペイン代表MFガビも昨年11月に右ひざ前十字じん帯断裂および外側半月板損傷の大ケガに見舞われたが、現在もピッチに戻れていない。回復の進行は個人差が生じるものではあるが、同様におよそ1年間の離脱が予想されている。

 今夏のプレシーズンでフリック新監督の信頼を勝ち取り、今季のラ・リーガ開幕から3試合連続でスタメン出場を続けていた17歳にとっては、あまりにも酷な負傷となってしまった。同時に、バルセロナにとっても大きな痛手となる。

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