チェルシー、J・フェリックスの獲得が決定的に…メディカルチェックも完了

ジョアン・フェリックス

 チェルシーが、アトレティコ・マドリードからポルトガル代表FWジョアン・フェリックスを獲得することに迫っているようだ。20日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在24歳のJ・フェリックスは、2019年夏にアトレティコ・マドリードの史上最高額の移籍金1億2000万ユーロ(現在のレートで約194億円)でベンフィカから加入した。しかし、移籍金に見合う活躍を見せることができず、2022-23シーズン後半はチェルシーにレンタル移籍。公式戦20試合に出場して4ゴールを記録し、残留する可能性もあったが、マウリシオ・ポチェッティーノ前監督が希望しなかったため、レンタル移籍期間満了で退団していた。

 2023-24シーズンはバルセロナにレンタル移籍し、公式戦44試合の出場で10ゴール6アシストを記録した。本人はバルセロナでのプレー継続を希望していたが実現せず、失意のままアトレティコ・マドリードに帰還。同クラブでの居場所はないと思われていたが、プレシーズンでは逆境をはねのけて結果を残していたことから、今夏の動向には注目が集まっていた。

 そんななか、チェルシーがアトレティコ・マドリードに所属するU-23スペイン代表FWサムエル・オモロディオンの獲得に迫っていたものの、最終段階で交渉が破談したことにより、J・フェリックスを巡る状況も一変している。

 アトレティコ・マドリードとしてはチェルシーからイングランド代表MFコナー・ギャラガーを獲得することで合意しているが、オモロディオンの売却費をギャラガーの獲得資金に利用しようとしていため、ギャラガー獲得の正式発表も一時中断せざるを得なくなっていた。

 そこで両クラブはオモロディオンの代役としてJ・フェリックスのチェルシー移籍について話し合いが開始。当初はアトレティコ・マドリードがオモロディオンの取引時からは大きく値上げした金額を要求していたため、交渉は思うように進まなかったが、ディエゴ・シメオネ監督がギャラガーの獲得を望んでいるほか、J・フェリックス自身もチェルシー復帰を熱望したことから、両クラブはついに合意に達したことが伝えられている。

 すでにJ・フェリックスはロンドンでのメディカルチェックも終えており、発表に向けて最終段階を迎えているという。また、チェルシーとは6年に1年の延長オプションが付随した契約を締結すると見られている。

 なお、移籍金額はメディアによって隔たりがあり、『スカイスポーツ』では4200万ポンド(約80億円)の固定費に430万ポンド(約8億円)の追加オプションが付随している形で合意したと伝えられているほか、イギリスメディア『アスレティック』では移籍金4450万ポンド(約84億円)で、追加オプションはないものの、売却条項が付随している可能性が指摘されている。

 J・フェリックスの売却で合意に達したことを受け、アトレティコ・マドリードのギャラガー獲得もようやく発表できるものと見られており、オモロディオンの取引が破談に終わった直後には5日間マドリードのホテルにとどまっていたギャラガーは、一度ロンドンへと戻っていたが、再びマドリードへと移動したことも明らかになっていて、注目されていた両クラブの交渉も完結を迎えることになりそうだ。

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