チェルシーMFギャラガー、アトレティコへの移籍をついに決断か…5年契約締結へ

コナー・ギャラガー

 チェルシーに所属するイングランド代表MFコナー・ギャラガーが、アトレティコ・マドリードへの移籍を決断したようだ。移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏が伝えている。

 現在24歳のギャラガーは、6歳からチェルシーで練習している下部組織出身選手で、これまでチャールトンやスウォンジー、ウェスト・ブロムウィッチへのレンタル移籍を経験。2021-22シーズンにレンタル移籍したクリスタル・パレスで年間最優秀選手に選出される活躍を見せ、2022年夏からチェルシーに復帰した。

 2023-24シーズンはチーム最多となる公式戦50試合出場で7ゴール9アシストを記録。主将を務めるイングランド代表DFリース・ジェームズが不在の試合ではゲームキャプテンも務めるなど、中心選手としてプレーしている。

 しかし、現行契約が2025年6月30日までとなっていることから、チェルシーが来夏のフリーでの退団を認めていないこともあり、今夏の売却の可能性が浮上。多くのクラブから関心が寄せられているなか、現在はアトレティコ・マドリードがギャラガーの獲得に動いており、チェルシーが要求していた金額には届いていないが、国外のクラブであることから、4000万ユーロ(約64億円)ほどの移籍金でクラブ間合意に達したことも報じられていた。

 残すはギャラガーとの個人合意のみとなっていたが、決断に慎重になっていた同選手は回答を保留している状況が続いていた。そんななか、今回の報道によると、ギャラガーはアトレティコ・マドリードへの加入をついに決断した模様で、口頭で条件に合意したという。正式な手続きを経て、5年契約を締結する見込みとなっている。

 なお、チェルシーとしては今夏すでに2度契約延長オファーをギャラガーに提示し、先日提示していたのはチームのMFでは最高給の選手と同額だったものの、契約期間が2年+1年の延長オプションと他選手より短かったことも影響してか、同選手がこれを拒否していた。

 その一方、今夏の移籍市場序盤にはアトレティコ・マドリードを上回るオファーを提示していたアストン・ヴィラへの移籍をギャラガーが拒否したことから、来夏のフリーでの退団を避けるためにチェルシーはアトレティコ・マドリードのオファーを受け入れるように同選手を説得していることも報じられていた。

 イギリスメディア『アスレティック』によると、仮に契約延長オファーを拒否したギャラガーが、アトレティコ・マドリードのオファーも受け入れずに来夏のフリー移籍を画策しているのであれば、チェルシー上層部はクラブの経済的な立場を守るためにあらゆる手段を講じることを同選手に伝えていたという。

 このため、交渉が破談に終わった場合、同選手はトップチームのトレーニングから除外され、トップチームの練習施設への出入りも禁止されることになる可能性も噂されていたが、最終的にはアトレティコ・マドリードに移籍することになりそうだ。

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