今季限りで名古屋退団の主将GKランゲラック、移籍先が母国メルボルン・ビクトリーに決定…26年夏まで契約締結

ミッチ

 名古屋グランパスは3日、今シーズン限りで退団する主将GKランゲラックの移籍先が、メルボルン・ビクトリーに決定したことを発表した。

 “ミッチ”の愛称で親しまれるランゲラックは1988年8月22日生まれの現在35歳。母国オーストラリアのメルボルン・ビクトリーでプロキャリアを始めた後、ドルトムント、シュトゥットガルト、レバンテと欧州に活躍の場を移した。2018年に加入した名古屋グランパスでは、自身のキャリア最長となる7年間の在籍に。2021シーズンにクラブ史上初となるルヴァンカップ優勝に貢献した他、J1リーグの連続無失点記録や1シーズンにおける歴代最多となる21試合のクリーンシートを達成した。また、2019シーズンに楢﨑正剛氏の背番号『1』を継承したミッチは、2023年5月にクラブの外国籍選手におけるJ1リーグ通算出場数で歴代1位に浮上。ここまで公式戦通算269試合に出場。名実ともに、ロッソジャッロの“生ける伝説”となった。

 7年目の今シーズンは主将としてチームを牽引するミッチ。シーズン終了後のクラブ退団を早い段階で発表したことについて、「自分の決断を共有して残りのシーズンを闘うほうが、感謝を示せると思った」と語っていたが、移籍先が決定したことに伴い、改めてクラブ公式サイトにてコメントを残している。

名古屋グランパスファミリーの皆さんへ。このたび、来シーズンから、自分のキャリアの最初のクラブであるメルボルン・ビクトリーFCに戻ることを決めました。皆さんにはすべてを包み隠さずお伝えすることが大切だと思うので、ここにお知らせします。この決断を皆さんに知ってもらうことで、無駄な気を散らすものを取り除いて、名古屋でのプレーに専念し、今シーズンのクラブの成功に全力を注ぎたいと考えています」

 またメルボルン・ビクトリーによると、契約期間は2026年夏までの1年半とのこと。2010年夏にオーストラリアを離れたミッチにとって、約15年ぶりの母国、古巣復帰となる。メルボルン・ビクトリーのクラブ公式サイトには、以下のようにコメントを残している。

「すべてが始まったメルボルン・ビクトリーに戻れることに興奮している。家族にとっても、自分自身にとっても、今が故郷に戻る正しいタイミング。そうした決断を下した時に、ビクトリー以外に戻るクラブはない。ビクトリーでの最後のシーズンとなった2010年は、チャンピオンシップ優勝まで後少しで、それは昨シーズンも同じだったね。だから僕の目標は、チームが究極の成功を収め、シーズン最後にトロフィーを掲げるのを助けることだ」

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