3メートル縮まった両サイド幅「びっくりした」と久保 伊東は「縦に行くのは難しかった」と苦戦もDF陣は影響なしの声

◆2026年北中米W杯アジア最終予選 第6戦 中国1―3日本(19日、中国・アモイ)

 日本(FIFAランキング15位)は完全アウェーの中国(同92位)戦に3―1で勝利し、8大会連続のW杯出場に王手をかけた。会場となった「アモイ白鷺スタジアム」は両サイドのピッチ幅が国際サッカー連盟の推奨サイズ(68メートル)よりも約3メートル短く設定されていた。

 試合後、この3メートルの差を感じた選手は多く、口々に感想を語った。先発したMF久保建英は試合後のインタビューで開口一番、「とにかく狭かったです。より狭くなると余計にヨーロッパでやってる選手より速いイメージが僕の中であった。ちょっとびっくりした」と狭さを実感。「途中から修正が入ったけど、何もないところのサイドチェンジはグランドが広くないと難しい」と語った。

 中盤の底でプレーしたMF田中碧も「(3メートルの差は)結構感じましたね。スライドもできちゃうし、サイドチェンジもできない。そこは多少、難しさもありました」と話せば、MF中村敬斗は「なんでこんなにスライド(選手の移動)が早いんだろうって感じでした」と距離が縮まったことを痛感。右サイドが主戦場のMF伊東純也も「(相手が)ピッチの狭さをうまく生かしていた。狭めてコンパクトに守っていたので縦に行くのは難しかった。CKは蹴りやすいというか、近いなとと思ったけど試合はやりづらかった」と対応に苦労したと明かした。

 逆にDFで先発した町田浩樹はやりにくかったのは幅ではなく「芝の方」と指摘。ピッチ幅に関しては「最初、僕のサイドチェンジが大きくなったのは、(通常の幅なら)本当は通っていたんだろうな、という感じです」とそれほど気にならなかった様子。DF板倉も「(CKを)合わせたところが真ん中とニアだった。そこまで影響はなかったのかなと思う」と振り返り、「短いことでファーまで1本で届くことはあるかなと思って試合に入った」と幅の変化を前向きに捉えていた。試合では小川、板倉のゴールはともにCKから。小川の2点目も伊東のクロスと“幅”を使った攻撃だったが、試合中に修正できたことが快勝につながったようだ。

 森保監督は「昨日(18日)の段階から幅が狭いことは把握していたので、そこに合わせてプレーするように全体で共有して試合に臨んだ」と幅縮小も想定して戦ったことを強調していた。

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