佐々木朗希の移籍先はドジャースが「83%」大本命もパドレスにも「10%」の可能性…根拠はダルビッシュ有の存在…「彼に尊敬の念を抱いている」
千葉ロッテが佐々木朗希(23)のポスティングによるメジャー挑戦を容認したことで早くも水面下で激しい争奪戦がスタートしている。大谷翔平(30)、山本由伸(26)が所属する“世界一”ドジャースが最有力とされているが、対抗馬としてパドレスが急浮上してきた。USAトゥデイなど複数の米メディアが報じたもの。そこには佐々木が慕うダルビッシュ有(38)の存在があるという。
ドジャースで決まりなら他球団はスカウトを日本へ送らない
ドジャース最有力の流れに“待った”をかけたのはパドレスだった。ニューヨークポスト紙の敏腕記者で知られるジョン・ヘイマン氏がXに、「ドジャースは佐々木にとって有利だが、早い段階で聞いた話ではパドレスにもチャンスがあるかもしれない(ダルビッシュとのつながり)」とポストした。
「ギャンブル目的では使用しないでください」と注意書きをつけた上で、自身が考える現段階での賭け率をこう投稿した。
「ドジャース 1-5 (83%)」
「パドレス9-1 ( 10%))
「 ザ・フィールド 15-1 (7%)」 (フィールドは他の全球団)。
佐々木の移籍先としてドジャースが本命であることには変わりないが、パドレスにも可能性が残っていることを伝えた。理由はダルビッシュの存在だ。
USAトゥデイの特ダネ記者であるボブ・ナイチンゲール氏も「日本で最も愛されるチームとなり、現在最大の国際ボーナスプール金が250万ドル(約3億8000万円)あるドジャースが間違いなく大本命だ」としながらも、まだ他球団が入り込む隙があることを伝えた。
「もし各球団がすでにドジャースとの契約が成立したと信じているならば、ニューヨーク・ヤンキースとニューヨーク・メッツが彼を優先候補とするように、メジャーリーグのほぼ全球団が、この夏に彼を目にするためにフロントオフィスを日本に送るような手間をかけなかっただろう。もし確実に佐々木がドジャースに来るということであれば、なぜドジャースの編成本部長であるアンドリュー・フリードマン氏やゲレン・カー副社長が、ポストシーズンの始まった時にでさえ日本へ足を運び、佐々木を確認しに行ったのだろうか」
そしてナイチンゲーム記者も可能性のある球団としてパドレスをあげた。
「複数のチームは望みを抱き続けており、特にパドレスがそうだ。佐々木の良き助言者がダルビッシュ有だ。彼は米国へやって来る選手たちの移籍先の選択にしばしばアドバイスをしている。ダルビッシュは、佐々木にパドレスが10月の戦いでワールドシリーズに進出したドジャースの最大の脅威になったことや、パドレス球団史上初めてワールドシリーズを制するチームのメンバーとして永遠に語り継がれる選手になりなくない奴がいるのか、といったことを気付かせてくるだろう」
やはりダルビッシュがキーマンになるという見立てだ。
同記者は、カブスのジェド・ホイヤー社長のコメントを引用して、ダルビッシュの存在感を示した。
「彼が日本の選手たちから受けている尊敬の念は信じられないほど大きい。彼は、みんなにこんな話をしている。日本では投手としてどのような人物だったのか、どのようにメジャーに挑戦したのか、どのような成功を収めてきたのか、そして、どのように自分自身をマネジメントしているのか。彼は、本当に、本当に、みんなを指導するのが好きなんだと思う。それが大きな部分を占めているす。彼には日本人の選手がみんな本当に尊敬の念を抱いている」
カブスのホイヤー社長は、こうダルビッシュを絶賛したという。
2023年のWBCではダルビッシュは宮崎合宿から参加。投手陣に惜しむことなく自らの知識を伝え、食事会を催してチームに一体感も作った。ダルビッシュにアドバイスを求めて慕う選手が続出したが、その一人が佐々木だった。ドジャースをディビジョンシリーズで苦しめたパドレスは、世界一を狙えるチーム力に加え、西海岸にあり気候もロサンゼルスと変わらず環境はいい。チームには今季から楽天の松井裕樹も加わっており人見知りする佐々木も溶け込みやすいだろう。
昨年のオフに大争奪戦となった山本のケースでも大谷が出馬して口説いた。ダルビッシュが球団に依頼されて交渉に乗り出すようなことにでもなれば、佐々木の心が動いてもおかしくない。
CBSスポーツも、ボーナスブール金の金額、世界一の実績、選手育成の能力などを含めて「総合的に見てドジャースが大本命」としながらも「(移籍先を巡る報道を)面白くするためには、今後、数週間で、佐々木を口説く確率がイーブン以上に高いと思われる他のいくつかのチームにスポットライトを当てる価値があると考えた」として3チームをピックアップ。「200万ドル(約3億円)のボーナスプール金と選手育成の洞察力が評判」のオリオールズ、「名声とブランド価値を作ることができる」ヤンキース、そしてパドレスの名前をあげた
「パドレスはボーナスプール金が20万ドル強(約3000万円)しか残っておらず、契約が(割り当て金額がリセットされる)1月以降に延期されない限り、彼らは候補にはならない。だが、それが実現すれば、A.J.プレラーの大胆な行動をとろうとする意欲を無視することはできない。サンディエゴが佐々木のチームジャパンのもう一人のチームメイトであるダルビッシュ有が所属していることが助けになるかもしれないし、ならないかもしれない」
果たして佐々木のどの球団を選択するのか。ポスティング申請の締め切りは12月15日で、メジャー球団へ通知後、45日が交渉期限となっている。
11/12 07:52
RONSPO