ガーディアンズ、またも"天敵"ヤンキース相手にポストシーズン敗退 頼みのブルペン陣力尽き、8年ぶりリーグ制覇ならず

CLEVELAND, OHIO - OCTOBER 19: Tanner Bibee #28 of the Cleveland Guardians reacts after giving up a home run to Giancarlo Stanton #27 of the New York Yankees in the sixth inning during Game Five of the American League Championship Series at Progressive Field on October 19, 2024 in Cleveland, Ohio. (Photo by Maddie Meyer/Getty Images)


CLEVELAND, OHIO - OCTOBER 19: Tanner Bibee #28 of the Cleveland Guardians reacts after giving up a home run to Giancarlo Stanton #27 of the New York Yankees in the sixth inning during Game Five of the American League Championship Series at Progressive Field on October 19, 2024 in Cleveland, Ohio. (Photo by Maddie Meyer/Getty Images)

● ガーディアンズ 2-5 ヤンキース ○
<現地時間10月19日 プログレッシブ・フィールド>

 中地区王者クリーブランド・ガーディアンズが東地区王者ヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦に逆転負け。シリーズ成績1勝4敗となり、ポストシーズン敗退となった。

 崖っぷちのガーディアンズは、今季12勝の右腕タナー・ビビーを中3日で先発起用。ビビーは初回、1番トーレスに安打を許し、2番ソトには右中間突破の二塁打を浴びたが、守備陣の見事な中継プレーにより一塁走者の本塁生還を阻止。その後、2度の死球で二死満塁とピンチが続いたが、6番リゾを左直に打ち取り、立ち上がりを無失点で切り抜けた。

 打線は2回裏、シリーズ初戦で好投を許した左腕ロドンに対し、5番ジョシュ・ネイラーがチーム初安打となる内野安打で出塁。二死となった後、弟の7番ボー・ネイラーが10球粘ってロドンのフォーシームを右翼線へ運び、兄ジョシュが一塁から一気に本塁生還。ネイラー兄弟の活躍で先制に成功した。

 2点リードの6回表、好投の先発ビビーが再びトーレスとソトに連打を浴び、無死一、二塁とピンチを迎えた。3番ジャッジを遊ゴロ併殺打に打ち取って二死三塁とするも、続く4番スタントンに今季ポストシーズン第5号の同点2ランを被弾。ここまで2打席三振に封じていたスタントンを2球で追い込んだが、フルカウントからの6球目スライダーが痛恨の失投となった。

 その後、2試合連続失点と苦しむ守護神エマニュエル・クレースが9回表を無失点に抑えるなど、両軍ブルペン陣の好投により2対2のまま延長戦に突入。ところが延長10回表、5番手右腕ハンター・ギャディスが四球と遊撃手ブライアン・ロキオの失策で二死一、二塁のピンチを背負い、2番ソトに今季ポストシーズン第3号の決勝3ランを被弾。第4戦に続いてスタントンとソトのアベック弾に泣き、本拠地2連敗で今季終了となった。

 ガーディアンズは11シーズン率いた名将テリー・フランコーナ氏が昨季限りで勇退。2022年に現役引退したばかりの37歳指揮官スティーブン・ボート氏を新監督として迎え入れた。レギュラーシーズンでは今季セーブ王、防御率0.61のクレースを中心に、30球団トップの救援防御率2.54を記録。ホセ・ラミレスジョシュ・ネイラーの“30発&100打点コンビ”が打線を牽引し、リーグ2位の92勝を挙げて2年ぶりの地区優勝に輝いた。

 地区シリーズでは、ワイルドカード3番手の同地区タイガースに先に王手をかけられながら2連勝で逆転突破。リーグ最高勝率ヤンキースとの対決に駒を進めたが、ブルペン陣の誤算が続いて8年ぶりのワールドシリーズ進出には届かず。過去4度のポストシーズンのうち2017年、2020年、2022年の3度でヤンキース相手に敗退しており、今季も"天敵"の前に力尽きる結果となった。

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