タイガース、地区王者ガーディアンズに下剋上ならず今季終了 3冠左腕スカバルが無念の5失点 前田健太は7度目のPS出場お預け
CLEVELAND, OHIO - OCTOBER 12: Tarik Skubal #29 of the Detroit Tigers reacts during the first inning against the Cleveland Guardians during Game Five of the Division Series at Progressive Field on October 12, 2024 in Cleveland, Ohio. (Photo by Nick Cammett/Getty Images)
○ ガーディアンズ 7-3 タイガース ●
<現地時間10月12日 プログレッシブ・フィールド>
ワイルドカード3番手のデトロイト・タイガースが中地区王者ガーディアンズとの地区シリーズ第5戦に逆転負け。10年ぶりのポストシーズンは地区シリーズ敗退に終わった。
タイガースは初回、先発左腕ボイドの四死球で一死一、二塁と早速チャンスを迎えるも、4番アンディ・イバネス、5番ウェンシール・ぺレスが連続三振を喫して先制ならず。2回表には、7番パーカー・メドウズがポストシーズンデビューから7試合連続安打となる二塁打を放ち、球団最長タイ記録をマーク。さらに盗塁で一死三塁の好機を作ったが、後続倒れてこの回も無得点に終わった。
第2戦から中4日での先発となった3冠左腕タリク・スカバルは3回裏、安打と左翼手ライリー・グリーンの失策で一死二、三塁とピンチを背負ったところでギアチェンジ。2番フライを99.8マイル(約160.6キロ)のシンカーで空振り三振に仕留め、3番ラミレスを申告敬遠の後、4番トーマスを99.2マイル(約159.7キロ)のフォーシームで一飛。この試合最初のピンチを無失点で切り抜けた。
スコアレスで迎えた5回表、4番手右腕ウォルターズの先頭四球で無死一塁とすると、第4戦でハムストリングを痛めて負傷交代したケリー・カーペンターが代打出場。フルスイングで放たれた打球は右翼手の頭上を越え、一塁走者トレイ・スウィーニーが快足を飛ばして本塁生還。手負いのカーペンターの一打で貴重な先制点を奪った。
ところが直後の5回裏、スカバルが単打3本で一死満塁のピンチを背負うと、この試合最速99.9マイル(約160.8キロ)のシンカーが3番ラミレスの左手に直撃し、押し出し死球で同点に。さらに4番トーマスには甘く入った初球シンカーを振り抜かれ、キャリア初の満塁被弾。ポストシーズン初登板から17回1/3イニング続いた無失点記録が途切れ、今季ワーストの5失点を喫した。
その後2点を返すも、ブルペン陣が失点を重ねて反撃及ばず。8回表から守護神クレースに6アウトセーブを許し、逆転負け。地区王者ガーディアンズに対して先に王手をかけたが、11年ぶりの優勝決定シリーズ進出には届かなかった。
今季のタイガースは7月4日時点で最大借金9、地区首位まで16ゲーム差の4位と低迷。7月末のトレード期限では売り手に回り、ジャック・フラーティをドジャースへ放出した。それでもエースのスカバルと強力ブルペン陣の奮闘により後半戦は30球団トップのチーム防御率をマーク。8月以降でリーグ最多15の勝ち越しを作る快進撃を見せ、10年ぶりにポストシーズン出場権を獲得。ワイルドカードシリーズではA.J.ヒンチ監督の古巣アストロズを撃破した。
なお、前田健太はワイルドカードシリーズ、地区シリーズともにロースター外となり、通算7度目のポストシーズン出場はお預け。2年契約でタイガースに加入した今季は開幕ローテーション入りを果たすも、7月中旬からブルペンへ配置転換。17先発を含む29登板で3勝7敗、防御率6.09、112回1/3を投げて96奪三振という成績だった。
10/13 06:34
ベースボールキング