【日本ハム】新庄監督、ド派手パフォの楽天・辰己に「ああいう選手増えてほしい」「大事なのは次の年」

球団納会に出席し、報道陣の取材に応じる日本ハム・新庄剛志監督(カメラ・堀内 啓太)

 日本ハム・新庄剛志監督(52)が29日、札幌市内のホテルで行われた球団納会に出席。公の場に姿を現すのは10月24日のドラフト会議以来、1か月ぶり。報道陣に向け開口一番「さみしかった?」とニヤリ笑うと「疲れたんですよ。本当に」とシーズン後に“雲隠れ”していた理由を明かした。

 現役時代も今も、球界屈指のエンターテイナーである指揮官。疲労を取るためにこの期間は「野球は見てない」と距離を置いていたというが、楽天・辰己涼介外野手(27)の話題になると少し目の色が変わった。辰己はパ・リーグ外野部門で4年連続4度目のゴールデン・グラブ賞を受賞し、表彰式で全身ゴールドの仰天ファッションを披露。NPBアワーズでも「武者」「殺人鬼」「甲冑(かっちゅう)」の三変化で周囲の度肝を抜いていた。

 指揮官は「いいと思いますよ。だって結果残してるんですから。なにやろうが」と即答。「大事なのはあれをやった後の次の年ですよね。次の年、っていうのは成績じゃなくてパフォーマンスの問題。レベルを上げていかなあかんから」と真剣な表情で話した。

 自身の現役時代を懐古しながら「僕は空飛んで、それ以上のものなかったから。上から降りてきて、下から上がっていったんで。あとは引退宣言しかなかった。僕のパフォーマンスの一番は、引退宣言。(周囲は)度肝抜かれたって。来年、辰己くんが引退宣言したら度肝抜かれる」と笑った。

 俊足巧打で強肩を誇る辰己に「いい選手になりましたよね。ものすごい注目はしてました、2年前から。彼本人にも、楽天の練習の時に『お、天才!』って声がけとかよくしてました。見抜く力あるんで。この子は2年後くらいに来そう…という選手には結構声がけします。そのポジションまで行って、声がけしますから。やっぱりプロ野球が盛り上がるじゃないですか。そういう選手が一人でも(増えれば)。スター性を持った選手、辰己くんはあのキャラクターがもう根付いてきているから」と絶賛。加えて「たぶんね、自分にもプレッシャーをかけていると思うんですよ。ああいうこと(パフォーマンス)をやることによって『野球のほうで恥はかきたくない』って。言霊じゃないけど、ああいう選手増えてほしいですよ、本当に」と熱弁した。

ジャンルで探す