ヤクルトがドラ1「20年に一人の逸材」に方針転換か 高津監督「いろいろ縁起を担いで」くじ引く

ドラフトで注目を集める明大の宗山

 ソフトバンクが24日のドラフト会議で明大・宗山塁内野手(21)をドラフト1位指名する方針を固めたことが23日、分かった。三拍子そろうアマNO1遊撃手は「20年に一人のショート」と評される逸材。23日時点で1位指名を公表したのは広島だけだが、複数球団の競合は必至の情勢だ。この日になって、当初は投手の1位指名が有力視されたヤクルトも宗山争奪戦に電撃参戦する可能性が浮上。関大・金丸とともに“2極集中”ドラフトの様相を呈してきた。

 ヤクルトが宗山争奪戦に電撃参戦する可能性が急浮上した。都内でのスカウト会議後、高津監督は選手名こそ明かさなかったが、「打撃がいいからね」とコメントしてニヤリと笑った。

 自身は今季で2年契約が終了。来季も1年契約で6年目の指揮を任されることになったが、先日のオーナー報告で成田オーナーからは「勝たなきゃいかん」とV奪還を厳命された。今季2ケタ勝利はゼロで、先発ローテ入りできる実力を持った投手が必要なことから当初は関大・金丸が有力視されていたが、来オフ村上がポスティング移籍することを重視。今後のチーム編成を考えた上で、一転して宗山に切り替える可能性が高まった。

 指揮官は「いろいろ縁起を担いでいきます」と当日に明治神宮参拝などを行い、抽選に備える構え。人事を尽くして天命を待つ。

 ◆宗山 塁(むねやま・るい)2003年2月27日、広島・三次市生まれ。21歳。三良坂小1年から三良坂少年野球クラブで野球を始め、三良坂中では軟式の高陽スカイバンズでプレー。広陵では甲子園に2度出場。明大では1年春からベンチ入りし、2年春に首位打者。ベストナイン3度。リーグ戦では歴代8位タイの通算116安打。3年の3月には侍ジャパントップチームにも選出。175センチ、79キロ。右投左打。

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