巨人ドラ1指名最有力の関大・金丸夢斗に6球団前後競合か…楽天・早川や西武・武内級と評価するスカウトも

23年のドラフトで、中大・西舘のくじを引き当てガッツポーズの阿部監督

 巨人が24日のドラフト会議で関大・金丸夢斗投手(21)を1位指名する可能性が高いことが22日、分かった。東京・大手町の球団事務所で阿部監督も入ってスカウト会議を実施。水野スカウト部長は「公表しません」と明言を避けたが、今回のナンバーワン投手と注目される最速154キロ左腕が最有力に浮上した。

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 ドラフト前々日のこの日まで、1位指名を公表したのは地元出身の明大・宗山を狙う広島の1球団のみ。22年には9球団、23年には5球団が1位を公表したことを踏まえれば、今年のドラフトの全貌はまだまだ見えず、各球団とも情報戦の真っただ中にある。

 候補選手の中でも関大・金丸の人気は突出している。スカウト陣の中には「楽天・早川(プロ1年目9勝)や西武・武内(同10勝)の大学4年時より上」と評価する声もある。各球団の現場サイドからすればノドから手が出るほどほしい、先発ローテの一角を担えるサウスポー。獲得できたチームは勝ち星の確かな上積みが期待できる。

 逸材の絶対数が限られ、スカウト陣の間からは「1位候補が12人そろわない」との声も上がる今年のドラフト。ならば大抽選を覚悟で、「1位・金丸」に行く球団が続出する可能性は十分ある。最終的に6球団前後の競合になると予想する。(編集委員・加藤 弘士)

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