【巨人】逆王手! 崖っぷちから3勝3敗のタイに 中山礼都のプロ初アーチの1点を堅い守備で守り切り連勝

5回無死、中山礼都の右越えソロ本塁打を飛び跳ねて喜ぶ浅野翔吾(後方中央)

◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファイナルステージ 第5戦 巨人1―0DeNA(20日・東京ドーム)

 日本シリーズ進出をかけたCS最終ステージ、DeNAに3連敗した巨人が連勝。1勝のアドバンテージを含めて3勝3敗のタイに持ち込み、逆王手をかけた。

 先発のレギュラーシーズン10勝の山崎伊織投手は7回途中まで投げ6安打無失点と好投。打っては中山礼都内野手が5回にプロ4年目で初の本塁打となるソロアーチをたたき込み先制点。その1点をリリーフ陣と堅い守備で守り切った。

 山崎伊は1回1死から牧秀悟内野手に中前打、佐野恵太外野手はストレートで空振り三振も、オースティン内野手にも中前打され2死一、二塁と得点圏に走者を背負ったが、宮崎敏郎内野手を投ゴロに仕留め、立ち上がりのピンチを切り抜けた。

 2回は3者凡退に抑えた山崎伊だったが、3回は先頭の浜口遥大投手に左前打を許し、梶原昂希外野手には右前打され無死一、二塁とされたが、牧を中飛、佐野を遊ゴロ併殺打に打ち取り、得点を許さなかった。

 5回は1死から戸柱恭孝捕手に中前打を打たれたが、代打・フォード内野手を三飛、梶原を二ゴロに抑えた。

 打線は1回2死から丸佳浩外野手が四球で出塁したが、岡本和真内野手は中飛で無得点。2回は1死から坂本勇人内野手が四球、中山礼都内野手は右前打で続き1死一、二塁としたが、岸田行倫捕手、山崎伊は連続で空振り三振に打ち取られた。

 巨人が5回に先制点を挙げた。2番手の山崎康晃投手から中山が右翼スタンドにプロ入り初本塁打となるソロアーチ。「先頭打者だったので繋ぐ事だけを考えていました。積極的にスイングをかけた結果がホームランになり最高です」という一発で、1点を先制した。この日、中継をしている日本テレビの副音声には、中京大中京の同級生の中日・高橋宏斗投手が出演中。旧友の前でプロ初アーチを披露した。

 6回は3番手の堀岡隼人投手から、先頭の門脇誠内野手が四球で出塁したが、丸佳浩外野手は一ゴロ併殺打。岡本和真内野手は中飛で3人で攻撃を終えた。

 7回に守備の乱れでピンチを迎えた。1死から桑原将志外野手の左前打を左翼・オコエ瑠偉外野手が後逸し、桑原は一気に三進し1死三塁。ここで山崎伊織投手は降板し、左腕の高梨雄平投手が登板。森敬斗内野手の当たりを前進守備の遊撃・門脇誠内野手が捕り、ホームへ投げ、三塁走者・桑原はタッチアウト。岸田行倫捕手のガッツポーズに門脇もガッツポーズでこたえた。さらに二塁盗塁を狙った森敬を岸田から門脇への送球で刺し、ピンチを堅い守備で切り抜けた。

 7回表のピンチをしのいだ巨人はその裏、1死から坂本勇人内野手が投手内野安打で出塁。2死から代走・増田大輝内野手が二塁盗塁、岸田が四球で一、二塁としたが、代打・立岡宗一郎外野手は遊ゴロに倒れた。

 巨人は8回も守備でピンチを切り抜けた。代わった3番手のバルドナード投手が先頭の戸柱恭孝捕手に右前打を許し無死一塁。代打・蝦名達夫外野手のバントを前進守備の三塁・増田大が二塁へ送球しアウト。門脇から一塁へ送られ併殺となる超ファインプレー。2イニング連続で見事な守備で失点を阻止した。

 巨人は9回、3連投となった大勢投手が無失点に抑えて連勝。1点のリードを守り抜き、連勝で日本シリーズ進出に逆王手をかけた。

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