「93・3」 カナダのテレビ局が取り上げた大谷翔平の驚異的データ 

◆米大リーグ ドジャース4―3パドレス(25日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、本拠地パドレス戦に「1番・DH」でフル出場。決勝打を放つなど3打数2安打2打点の活躍で、チームの3年連続地区優勝に王手をかけた。56個目の盗塁も決め、2001年イチロー(マリナーズ)の樹立した日本人最多記録に23年ぶりに並んだ。パドレスとの天王山3連戦で初戦を落として2ゲーム差に迫られていたが、2戦目を取り返し、優勝へのマジック「2」が再点灯。26日(同27日)に勝てば歓喜の瞬間が訪れる。

 捕手が投げられない完璧なスタートだった。大谷は滑り込むこともなく二塁に到達した。6回に勝ち越し打を放つと、続くベッツの4球目に二盗を成功させた。33連続成功となる56個目の盗塁で、01年イチローに並んで日本人最多となった。「もちろん憧れの選手。数が並んだからといって、それが変わることはもちろんない」とリスペクトの気持ちは変わらないことを強調。「引き続きチームの勝ちのためにしっかり走るところは走っていきたいと思います」と更新へ色気を見せた。

 7月以降だけで40盗塁とペースを一気に上げて記録を樹立し、盗塁失敗もここまでわずかに4。カナダのスポーツニュース局「SportsCentre」によると、盗塁成功率93・3%は、55企図以上した選手の中では最も高い。

 現役時代の06年には自己最多49盗塁をマークしたロバーツ監督は大谷の記録に「驚かないよ。いや、冗談。驚いたよ(笑い)。イチローはダイナミックな盗塁を決める選手だったからね」と笑みが止まらなかった。

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