大谷翔平が6戦ぶり盗塁で「48―49」 50盗塁へ王手、日本人最多更新も視野…26盗塁連続成功

◆米大リーグ 米大リーグ マーリンズ―ドジャース(18日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 ドジャース大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、6試合ぶり盗塁となる49個目の盗塁を決めた。この試合を含めて残りは11試合。26盗塁連続成功となる「48本塁打&49盗塁」で、前代未聞の「50―50」にまた一歩前進した。

 試合開始直後だった。先発左腕・ウェザーズから2球目をはじき返して左前安打。2試合連続安打で出塁すると、続くベッツの初球でスタートを切って二盗成功。26盗塁連続成功で49個目の盗塁を記録した。さらに相手捕手の悪送球(記録は失策)で三塁まで進んだ。1死三塁で、T・ヘルナンデスの遊撃へのゴロでホームへ突入。本塁への送球を見て三塁へ戻ったが、タッチされてアウトになった。

 大谷がまたしても走った。11日(同12日)の本拠地・カブス戦で25連続成功となる48個目の盗塁を決めてから6試合ぶりの盗塁成功。11日の試合後には「いけると思った時に1個でも多く先の塁に。その後のタッチアップもよかった。積極的に次の塁を狙っていきたいと思っている」と話していた。

 50盗塁にも王手をかけた大谷。日本人選手でシーズン50盗塁をマークしたのは、01年にメジャー1年目だった米通算509盗塁のイチロー(マリナーズ)が56盗塁を決めたのが唯一。最多記録も視野に入っている。沖縄生まれで現役時代に243盗塁を記録したロバーツ監督の自己最多はパドレスに所属していた2006年の49で並んだ。11日(同12日)の試合後には「間違いなく記録を抜く。自信がある」と笑い飛ばしながら、期待を寄せていた。

 13~16日(同14~17日)の敵地・ブレーブス4連戦では、4試合連続で本塁打、盗塁がなく「47本塁打&48盗塁」で足踏み。4戦連続で本塁打も盗塁もないのは6月6~9日以来約3か月ぶりだったが、前日17日(同18日)に5試合ぶりの本塁打となる48号を放ち、再び「50―50」への歩みを始めた。

 この日の試合が行われているマイアミのローンデポパークは、23年3月のWBCで、準決勝・メキシコ戦、決勝・アメリカ戦を戦った思い出の地。準決勝では1点を追う9回先頭で二塁打を放って「カモーン!」と叫んでベンチのナインを鼓舞して、村上(ヤクルト)の劇的な逆転サヨナラ打につなげた。決勝では指名打者でスタメン出場しながら、ベンチと左翼のブルペンを行き来しながら準備を進め、1点リードの9回にマウンドに上がり、最後は2死走者なしで同僚だったトラウト(エンゼルス)から空振り三振を奪うと帽子とグラブを投げ捨て、胴上げ投手となった。

 「40―40」ですら、メジャー史上6人目の快挙だったが、誰も成し遂げていない「50―50」の大台へもまたさらに近づいた。

 ◆大谷のメジャーでの年度別盗塁数

 ▽18年 10

 ▽19年 12

 ▽20年 7

 ▽21年 26

 ▽22年 11

 ▽23年 20

 ▽24年 49

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