「私は49で終わってしまった…」 ロバーツ監督が大谷翔平に託した50盗塁への思い

◆米大リーグ マーリンズ4―8ドジャース(18日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 ドジャース大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・指名打者」でフル出場し、初回に安打と二盗を決めて49盗塁とするなど、5打数1安打、1盗塁だった。チームは4回までに3本塁打で6点を奪って逃げ切り、プレーオフ進出へのマジックを「1」、地区優勝のマジックを「7」とした。あす19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦で勝てば、12年連続でのプレーオフ進出が決まる。

 試合開始たった3球で、前人未到「50―50」へ前進した。初回先頭の1打席目で、内角の2球目に詰まらせながら左前に落として2試合連続安打で出塁。すると、続くベッツの打席の初球で26連続成功となる二盗を決め、相手のミスを見逃さず三塁まで進んだ。

 2打席目以降は、2戦連発に期待がかかって、敵地ながらMVPコールも巻き起こったが、遊飛、見逃し三振、右直、空振り三振。前日17日(同18日)には5試合ぶりのアーチとなる48号2ランを右翼に運んだが、2戦連発とはならなかった。チームは残り10試合。「48―49」で、「50―50」までは2本塁打と1盗塁となった。

 大谷の49盗塁は、沖縄生まれで現役時代に243盗塁を記録したロバーツ監督がパドレスに所属していた2006年に記録した自己最多。節目の50盗塁への期待も大谷にはかかるが、ロバーツ監督は「私は49盗塁でおわってしまったので…」と18年前を思い返した。ロバーツ監督はレギュラーシーズン残り2試合となった06年9月30日の6回の3打席目に左前安打を放って二盗を成功させ、49盗塁とした。だが、その試合、最終戦で2度出塁したものの、ともに二塁にも走者がいいたため自由に盗塁を仕掛けることが出来ずに、50盗塁達成はならなかった。大谷は残り10試合とあって、「あしたか本拠地で、破って欲しいね」と期待を込めていた。

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