大谷翔平、偉業へ「1番DH」 2戦連発なるか「50―50」にM4、地区VへM8、POへM2

◆米大リーグ マーリンズ―ドジャース(18日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日午前7時40分開始予定)、敵地・マーリンズ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。前日17日(同18日)に5戦、23打席ぶりのアーチを放ち「48発&48盗塁」。2試合連発と6戦ぶりの盗塁で、前人未到「50―50」に前進することが期待される。

 13~16日(同14~17日)の敵地・ブレーブス4連戦では3試合が無安打に終わるなど、計14打数2安打で本塁打も盗塁も出ず、足踏みが続いていたが、前日17日(同18日)の敵地・マーリンズ戦で4点を追う3回1死一塁で右翼へ内角低めのスライダーを完璧に捉えた48号2ラン。「48―48」となって「50―50」へ“マジック4”となったが「(重圧は)あまりないですかね。いい打席を1打席でも多く重ねたいと思っている」と前を向いた。

 マーリンズの先発は、ライアン・ウェザーズ投手(24)。18年ドラフト1巡目(全体7位)でパドレスに指名された期待度の高い左腕で、今季はここまで13試合に登板(いずれも先発)して、3勝5敗、防御率3・55の成績を残している。大谷は5月8日に対戦した際に2三振と左直に抑えられて3打数無安打。今季左打者には本塁打を浴びておらず、被打率1割9分6厘、64人と対戦して長打すら二塁打の3本のみという左キラーだが、大谷の攻略に注目だ。

 試合が行われるマリーンズのローンデポパークは、23年3月のWBCで準決勝・メキシコ戦、決勝・アメリカ戦を戦って世界一になった地。当時は2試合とも三塁ベンチを使用し、この3連戦は一塁ベンチのため「逆のベンチなのであまり一緒の感じはしなかったですね」と話していたが、思い出の地での2試合連続本塁打へ期待は高まる。

 2試合連続49号となれば、2001年にS・グリーンが樹立したドジャース記録に加入1年目ながら並び、日本人初となる50号へ王手をかけることになる。6試合ぶりの盗塁を決めれば49盗塁で、ロバーツ監督の現役時代の最多(06年=パドレス)に並び、日本人では56盗塁をマークした01年のイチロー(マリナーズ)以来2人目の50盗塁へ王手。2位のアダメズ(ブルワーズ)と1差の打点王争いからも目が離せない。

 レギュラーシーズンも残り11試合。チームは前日に9―11と打ち負けたが地区優勝へのマジックを「8」として、プレーオフ進出へのマジックも「2」となっている。「楽な試合が少ない。チーム状況的に五分五分で今月来ているので、(個人記録を)意識する余裕はない。今日の試合を勝って、1個でも多く勝って首位を維持して、早く優勝が決まるようにと言うのが1番ですね」と話していた大谷。記録ラッシュへラストスパートをかける。

 大谷は前日終了時点でここまでチーム151試合中、チーム最多の148試合に出場。588打数169安打(リーグ3位)で打率2割8分7厘(同8位)、48本塁打(同1位)、110打点(同1位)、48盗塁(同1位)、OPS・983をマークして、DH専任では初となるMVP候補筆頭に名前が挙がっている。

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