『虎に翼』「褒められたくてやっているわけじゃないけど…でも時々は褒められたいの」百合の発言に視聴者「泣いた」「隣の妻から『でしょう』と…」「予告が心配」
8月30日の『虎に翼』
現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。第22週「女房に惚れてお家繁盛?」の110回が8月30日に放送され、話題になっています。
*以下、8月30日放送内容のネタバレを含みます。
寅子たちとの同居がつらいと、のどか(尾碕真花さん)が本心を語る。
出て行こうとするのどかに優未(毎田暖乃さん)がマージャン勝負を持ちかける。
勝負あったかと思われたその時、優未にアクシデントが発生。
のどかと朋一(井上祐貴さん)、そして百合(余貴美子さん)、航一(岡田将生さん)の気持ちを聞いた寅子は、「家族のようなもの」を休むことを提案し――といった話が描かれました。
あらためてあらすじ
前回に続き、今回も星家での麻雀大会の続きから。
優未は優三譲りの腹痛を起こしてしまいます。
一同が心配する中、長女・のどかは「そういうところが嫌。気が付けば二人が真ん中にいる!」「別に仲悪くないけれど、静かで、ベタベタしない、干渉しない、そういう家族なの!」などと発言し、あらためて怒りを爆発させました。
対して長男・朋一。自分も嫉妬を覚えたことはあったが、結果として亡き母の願い通り、父・航一が誰かに甘えられるようになってよかった、とのどかへ伝えます。
それを聞いた父・航一。
涙を流しながら、仕事で戦争に携わったことで自分を責め、子どもたちと距離を取ってすべてを継母・百合に押しつけてしまった、と後悔の念を伝えました。
しかしその百合。
「前の夫との間に子どもができずに、役立たずだと三行半を叩きつけられたの。でもそのおかげで…あなたのような息子ができた。かわいい孫たちができた。神様が私にくれた時間だと思った。心から喜んで、二人を育てたのよ。二人を、家族を支えることが、わたくしの誇りなんです」
と話し「押し付けた」という認識に反論します。
対して「でも…優未ちゃんのほうがいいんでしょ? いつも寅子さんと優未ちゃんといるとニコニコしてる」と指摘するのどか。
すると百合は「それはね…。寅子さんと優未ちゃんが、わたくしをたくさん褒めてくれるから、うれしかったの。やりたくてやっているから褒められたくてやっているわけじゃないけど…でも時々は褒められたいの。のどかさんと一緒で、わたくしも自分を見てほしいのよ」と話し、一同は言葉を失います。
しばらくして寅子が立ち上がると「家族のようなもの」を休むことを提案。「まずは、星家の問題を解決してください」と話すと、優未とともにその場を離れるのでした。
ネットの声
星家の家事を長く一人で担ってきた継母・百合が心の内をしっかりと語った今回。その内容が心に響いた視聴者が多かったようです。
ネットでは「家事に育児。やりたくてやっていることでも、たまには褒めてほしい。めちゃくちゃよくわかる」「百合さんの言葉に泣きました。思ったことは口に出した方が良い!と兄・直道は言ってたけど、実際には言えないまま抱え込んでしまう人が大勢いるはず」「自分も義理の両親の介護をしながら同じことを思っていました」「父・直言から何をしても褒められる環境で寅子は伸びてきた。でも寅子は家族を褒められず、溝を埋めるのに苦労して反省した。<褒める>はこのドラマの大事なキーワード」「隣で見ている妻から『でしょう。あなたはめったに褒めないものね』と…」「でも来週の予告で百合さんが一気に老け込んでいて…とにかく心配でならない」といった声があがっていました。
朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。
仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを、脚本は吉田恵里香さんが担当。
主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。
08/30 16:08
婦人公論.jp