“昭和好き” インフルエンサー阪田マリン「ユーミン聴いてたらお父さんが思い出話を(笑)」次はテレサ・テン【わが青春のカセットテープ】

カセットの魅力を語る阪田マリン

 

 レディー・ガガ、テイラー・スウィフト、山下達郎、奥田民生、スピッツなど、国内外の名だたるアーティストたちが、新作をカセットテープでリリースしている。

 

 昭和世代には懐かしく、Z世代には新しい音楽ソフトとして、再評価されているのだ。本誌が取材した著名人も、カセットへの思いがあふれていた――。

 

 Z世代の “昭和好き” 代表で、SNSの総フォロワー数は約32万人。インフルエンサー・阪田マリンが1本だけ持っているカセットが、ユーミンの名盤『NO SIDE』(1984年12月1日発売・オリコン1位)だ。

 

 

「5年前、大阪の日本橋にあったレコードショップ『ディスクJ.J.』(現在は閉店)で手に入れました。ふだんはレコード派なんですけど、カセットの音質で聴いてみたいなと思って、1000円で買いました」

 

 昨年、山下達郎の初期のアルバム8枚が再発され、「すべてのレコードを購入した」と言う彼女は、1970年代から1980年代の音楽に造詣が深い。

 

「セルカセットを初めて買うなら大好きなユーミンがいいと思っていたんです。家で、A面4曲めの『BLIZZARD』を聴いていたら、お父さんが、『昔、好きだった人とスキーに行くバスの中で聴いていた』という思い出話をしてくれました。雪山で聴くのは『ノーサイド』だったんですって。当時はスノボじゃなくてスキーだったんだと思いました(笑)」

 

 祖父母の家にあったラジカセで再生した当時、35年前のユーミンのテープ。感想は?

 

「ポチッと再生ボタンを押すのではなく、ガチャ! って感じが気持ちよかったです。けっこう力がいるんですよね。

 

 カセットには、レコードにはないよさがあります。レコードはポップな歌が映えるイメージで、カセットは哀愁漂う歌、たとえば、テレサ・テンさんの曲が合うイメージですね。『愛人』や『空港』のカセットテープが欲しくなってきました」

 

 彼女のネオ昭和歌謡プロジェクト、ザ・ブラックキャンディーズが最新デジタルシングル『青いたそがれの御堂筋』を配信リリースしたばかり。

 

「歌詞のなかに、昔流行った歌謡曲のタイトルがたくさん入っているので見つけてください。ヒットしたら、いつかカセットで発売したいです!」

 

さかたまりん
2000年生まれ 大阪府出身 インフルエンサー、アーティスト。すべてフィルムカメラで撮影された1st写真集『今って昭和99年ですよね?』(中経出版)発売中。ウテナの化粧水「ウテナモイスチャー」のイメージキャラとしても活躍中

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