フーシ「極超音速ミサイル発射」 イスラエル商都近郊に被害、軍調査

イスラエル中部で15日、イエメンからのミサイル攻撃の後に立ち上る煙=ロイター

 イスラエルの商都テルアビブ近郊に15日朝、イエメンの反政府組織フーシが発射した弾道ミサイルが飛来した。イスラエル軍が明らかにした。地元メディアによると、迎撃されたとみられるものの、破片による被害が相次いだ。フーシは新型の「極超音速ミサイル」だと主張している。

 地元紙エルサレム・ポストは軍当局者の話として、紅海上空など領空外での最初の迎撃に失敗し、領空内で撃ち落としたと報じた。軍は「ミサイルは空中分解したとみられる」とする一方、迎撃の効果の調査を始めた。

 同紙などによると、破片はテルアビブ近郊の鉄道駅のエスカレーターを破損したほか、国際空港があるロッドで山火事を起こした。空襲警報を聞いて防空施設に避難する際、9人が軽傷を負った。ネタニヤフ首相は同日の閣議で「高い代償を支払わせる」と述べ、報復を示唆した。

■フーシ「これは始まりだ」

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