プーチン氏期待の上海協力機構、結束に揺らぎも 首脳会議が3日から

2022年10月14日、カザフスタンのアスタナで開催されたロシアと中央アジア諸国と首脳会議に出席したロシアのプーチン大統領(左から2人目)とカザフスタン、ウズベキスタン、キルギスの首脳=ロイター

 ロシアや中国などでつくる上海協力機構(SCO)の首脳会議が7月3~4日、中央アジアにあるカザフスタンの首都アスタナで開かれる。ロシアは、ウクライナ侵攻を支持するベラルーシの新加盟を決めるなど、米欧への対抗姿勢を打ち出したい考えだ。だが、中央アジア諸国は米欧との関係強化を進めており、インドのモディ首相は欠席するなど結束に揺らぎも見える。

 首脳会議は中ロや中央アジア4カ国、インド、パキスタン、イランの加盟9カ国のほか、トルコやベラルーシなど7カ国の首脳級が参加する予定だ。

 ロシアのプーチン大統領は、5月に北京で会談したばかりの中国の習近平(シーチンピン)国家主席や、北大西洋条約機構(NATO)加盟国トルコのエルドアン大統領らと会談する計画で、ウクライナとの将来の和平交渉もにらみ、「非米欧陣営」の結束をアピールする考えだ。6月にスイスで、ロシア抜きで開かれた「ウクライナ平和サミット」は、中国が欠席。インドなど一部の新興国は共同声明への署名を見送っている。

■SCOの存在感が低下する可能性も

ジャンルで探す