UberとGM傘下の自動運転車開発企業・Cruiseが提携、2025年にもUberプラットフォーム上からCruiseの自動運転車を選択できるように


ゼネラルモーターズ(GM)傘下の自動運転車メーカー「Cruise」が、ライドシェア事業などを展開するUberと複数年にわたる戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。
Uber and Cruise to deploy autonomous vehicles on the Uber platform | Cruise
https://www.getcruise.com/news/blog/2024/uber-and-cruise-to-deploy-autonomous-vehicles-on-the-uber-platform/
We’re partnering with @Uber to bring the benefits of safe, reliable, autonomous driving to even more people. Starting next year, following the launch of our own ridehail service, Uber riders will have the opportunity to match with a Cruise AV. Like Cruise, Uber is revolutionizing… pic.twitter.com/AfuUv3Y8bL— cruise (@Cruise) August 22, 2024

Uber Technologies, Inc. - Uber and Cruise to Deploy Autonomous Vehicles on the Uber Platform
https://investor.uber.com/news-events/news/press-release-details/2024/Uber-and-Cruise-to-Deploy-Autonomous-Vehicles-on-the-Uber-Platform/default.aspx
GM-owned Cruise will partner with Uber to offer driverless rides
https://www.cnbc.com/2024/08/22/gm-owned-cruise-will-partner-with-uber-to-offer-driverless-rides.html
GM's Cruise recalls nearly 1,200 robotaxis to close US probe | Reuters
https://www.reuters.com/technology/us-auto-safety-regulator-closes-probe-into-cruise-robotaxis-2024-08-22/
2023年10月にカリフォルニア州サンフランシスコで完全自動運転車による人身事故を招いたCruiseは、自動運転車の無人走行テストを全面的に停止し、全国道路交通安全局(NHTSA)による安全性の調査を受けていました。
その後、2023年11月にはカイル・フォークトCEOが辞任を表明し、後任としてエンジニアリング担当バイスプレジデントのモー・エルシェナウィ氏が新社長兼CTOに就任したほか、Cruiseでは全従業員の24%に当たる約900人の従業員を解雇して事業の刷新に向けた取り組みが進められています。
自動運転車開発企業のCruiseが全従業員の24%相当を解雇 - GIGAZINE

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Cruiseの自動運転車には走行中に急ブレーキがかかる問題が発生しており、これまでに10件の衝突事故が発生しています。しかし、Cruiseは自動運転車に対しソフトウェアアップデートを実施し「予期せぬ急ブレーキによる事故のリスクを大幅に低減しました」と報告。その後2024年8月22日にCruiseは「自動運転車技術に関する信頼と透明性の向上」を目的としてNHTSAによる約1200台の自動運転車のリコールに合意しました。この結果2022年12月から続いていたCruiseに対するNHTSAの調査が終了することとなりました。なお、規制当局は必要に応じて追加の措置を講じる可能性を示唆しています。
Cruiseの広報担当者は「私たちは自動運転技術に関して信頼を築き、透明性を高めることに尽力しています」と語っています。
そして2024年8月22日に、CruiseはUberとの複数年にわたる戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。これにより、ユーザーがUberアプリで配車をリクエストすると「Cruiseの自動運転車に依頼する」とのオプションが表示されるようになるとのこと。
使用される車両はシボレー・ボルトEVベースの自動運転車で、2025年からサービスが開始される予定です。


Cruiseのマーク・ウィッテンCEOは「Cruiseは、ドライバーレス技術を活用して、より安全な道路状況を作り出し、都市生活を再定義することを使命としています。Uberと提携することで、安全で信頼性の高い自動運転のメリットをさらに多くの人々に提供し、都市モビリティの新時代を切り開くことができることをうれしく思います」と述べています。
また、Uberのダラ・コスロシャヒCEOは「世界最大のモビリティおよび配送プラットフォームとして、Uberは世界中の消費者や都市に自動運転技術を安全かつ確実に導入する上で重要な役割を果たすことができると信じています。今回、Cruiseと提携できることをうれしく思います。来年のサービス開始を楽しみにしています」と語りました。
なお、Cruiseの広報担当者はCruiseの再出発計画やUberとの提携条件についての詳細を明かしませんでした。それでも「Cruiseは独自の無人乗車サービスやアプリのリニューアルに引き続き注力しています」と報告しています。

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