Netflix広告付きプランの月間アクティブユーザー数が1年で8倍に

Netflix広告付きプランの月間アクティブユーザー数が1年で8倍に - 画像


Netflix広告付きプランの月間アクティブユーザー数が2024年5月15日時点で4000万人に達したことが明らかになりました。Netflixの広告付きプランは2022年11月の開始以来、順調に加入者数を伸ばしているようです。
Netflix Upfront 2024: The Year of Growth and Momentum - About Netflix
https://about.netflix.com/en/news/netflix-upfront-2024-the-year-of-growth-and-momentum

Netflix広告付きプランの月間アクティブユーザー数が1年で8倍に - 画像


Netflix Hits 40M Monthly Active Users, Up From 5M A Year Ago
https://deadline.com/2024/05/netflix-advertising-40-million-monthly-active-users-streaming-upfront-1235918010/
Netflix ad tier has 40 million users
https://www.cnbc.com/2024/05/15/netflix-ad-tier-has-40-million-users.html
Netflixによると、Netflix広告付きプランの月間アクティブユーザー数が1年間で500万人から4000万人に増加したとのこと。広告付きプランを提供している国だけで見ると、全加入者数の40%が広告付きプランを選択しているそうです。
市場調査会社のニールセンによれば、広告付きプラン加入者の70%以上が月に10時間を超えてコンテンツを視聴しており、これはNetflixに最も似た競合他社よりも15パーセントポイント高い数値だとのこと。
広告付きプランの需要増と収益性の高さを鑑み、Netflixは2025年までに自社独自の広告テクノロジープラットフォームを立ち上げることも発表しています。これにより、新しい広告購入方法や広告活用方法、広告の効果測定方法などを、広告主が利用できるようになるとのことです。
また、これまで広告パートナーシップを結んでいたMicrosoftに加え、新たにThe Trade Desk、Googleのディスプレイ&ビデオ 360、Magniteともパートナーシップを結び、プログラマティック広告を運用していくとのこと。
提供番組の幅も拡大され、2024年、2025年、2026年のクリスマスデイにNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の試合をNetflixが独占配信する契約も結ばれました。調査によると、2023年におけるアメリカの高視聴率番組トップ100のうち実に93%がNFLの試合だったとのことで、この契約は大きな効果をもたらすことが期待されています。
Netflixは2022年11月に最初の広告付きプラン「広告付きベーシック」を導入しました。このプランはコンテンツを最高解像度720pで視聴可能で、Netflixプランの中では最も安い月額790円で利用可能でしたが、15秒~30秒の広告が1時間あたり平均4分~5分ほど流れるというものでした。さらに、既存のプラン「ベーシック」と同じく、同時視聴可能な端末数は最大1台までという制限もありました。
Netflixが月額790円の「広告つきベーシック」を提供開始、広告ありで200円安価 - GIGAZIN

Netflix広告付きプランの月間アクティブユーザー数が1年で8倍に - 画像


2023年4月には「広告付きベーシック」が「広告付きスタンダード」へ変更され、価格据え置きのまま最高解像度は1080pに格上げ。同時視聴可能な端末数も最大2台に緩和されました。当時Netflixは「広告付きプランの収益は(ベーシックより1段階上の)『スタンダード』を上回っている」と述べ、広告付きプランが成功していることを示唆していました。
なお、「ベーシック」は2023年7月以降に新規加入受付が順次停止に。2024年1月以降は一部地域で完全に廃止され、加入者は順次、他プランへの移行を強制されることがわかっています。記事作成時点で新規加入が可能なNetflixのプランは「プレミアム」「スタンダード」「広告付きスタンダード」の3つです。

Netflix広告付きプランの月間アクティブユーザー数が1年で8倍に - 画像


ジャンルで探す