Amazonプライム・ビデオの広告が2025年からさらに増加

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Amazonプライム・ビデオの国際市場を総括するケリー・デイ副社長が、経済紙・Financial Timesのインタビューで、2025年からより多くの広告枠を広告主に提供する予定であると明かしました。
Amazon to increase number of advertisements on Prime Video
https://www.ft.com/content/f8112991-820c-4e09-bcf4-23b5e0f190a5
Amazon will “ramp up” Prime Video ads in 2025
https://arstechnica.com/gadgets/2024/10/amazon-prime-video-is-getting-more-ads-next-year/
Amazonプライム・ビデオでは2024年1月から、アメリカ、カナダ、イギリスなどの地域で広告が表示されるようになりました。
Amazonプライム・ビデオで広告が配信開始、広告の長さやAmazonの収益見込みはどんな感じ? - GIGAZINE

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広告が追加された際に海外メディア・The Wall Street Journalが調査したところ、この変更によりAmazonプライム・ビデオのユーザーは1時間当たり平均2~3分半広告を見ることなったとのこと。しかし、広告を導入してもAmazonプライム・ビデオの幹部が懸念していたような加入者数の急激な減少は発生しませんでした。
追加料金を払わなければ広告が出るプランに自動的に切り替えたことについて、Amazonプライム・ビデオの副社長であるデイ氏は「少し逆張りなアプローチだったことは承知していますが、予想外にうまくいきました。解約も予想よりはるかに少なく、退会やキャンセルが急増したという兆候は見られませんでした」とFinancial Timesに話しました。
デイ氏は、追加料金を払って広告なしプランに加入した人が何人なのかについての明言は控えましたが、一部のアナリストが予想している20%よりは少ないとしています。
ユーザーが広告を受忍していることから、Amazonは広告枠追加に手応えを感じており、デイ氏は「広告の負荷は2025年に向けてもう少し増加することになります」と話しました。
デイ氏はまた、2025年からAmazonプライム・ビデオに「ショッピング可能な広告」が追加されることも認めました。ショッピング可能な広告には、動画の一時停止中に商品の広告が表示されて「カートに入れる」などの操作ができるものや、動画の再生中にブランドのPRが流れてそこから購入できるものなどが含まれています。
Amazonプライム・ビデオでは間もなく一時停止中にAmazonの商品の広告が表示されるようになる - GIGAZINE

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Amazonにとって広告は収益性の高い分野で、2024年第2四半期のデジタル広告事業の収益は前年比20%増の128億ドル(約1兆8840億円)を記録しています。競合他社であるNetflixに比べると広告の単価は安いと報じられていますが、加入者の大半を速やかに広告付きプランに強制加入させることができた点は、広告主にアピールする上での優位性をAmazonに与えることになりました。
この件を取り上げたIT系ニュースサイトのArs Technicaは、「ユーザーが広告サブスクリプションに料金を支払い続ける限り、ストリーミングサービスは視聴者を利用してどこまで広告収入を得られるかを模索し続けます。Amazonが2025年に広告の掲載量を増やせば、ユーザーがどこまで広告に耐えられるかを試す動きはさらに激しくなるでしょう」とコメントしました。

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