国内でもスマホ出荷台数3位に躍進、シャオミの新製品攻勢は続く - 2024年下期新製品発表会レポート
シャオミ・ジャパンは10月10日、2024年下期の新製品発表会を開催し、国内向けにスマートフォン「Xiaomi 14T」シリーズをはじめとする多数の新製品を発表しました。
事前告知の段階から、この日の発表会ではスマートフォンをはじめ多数の商品を発表することが示唆されていました。9月にはグローバルでスマートフォン「Xiaomi 14T」をはじめとする新製品が発表されていたこともあり、それらの製品の日本国内での販売についてアナウンスされることを予想していた人は少なくなかったと思われます。
○2024年度第2四半期の国内スマートフォン市場において出荷台数3位に躍進
冒頭に登壇した大沼彰取締役社長は、「グローバルのスマートフォンの状況ですけれども、皆さんのおかげで、3位の座を引き続き堅持しています」と、まずグローバルの事業状況について紹介しました。
グローバルでの大きな話題は3つあるとのことで、ひとつめとして北京での最新のスマート工場の立ち上げを紹介。最先端のモジュール方式と自社開発技術により、この工場では毎年1,000万台のフラッグシップスマートフォンを生産できるそうです。
続いて、はIoTプラットフォームの拡がり。現在、シャオミのIoTプラットフォームには8億台を超えるデバイスが接続されており、生活のあらゆる場面に新たなソリューションを提供できるといいます。
3つ目はEV事業について。中国で発売された「Xiaomi SU7」は大ヒットとなっており、年末までに12万台の販売が見込んでいるそうです。
さらに話題は国内に移ります。5月に国内初のフラッグシップモデル「Xiaomi 14 Ultra」をはじめとする多数の新製品を投入。8月にもスマートライフ製品群をふたたび多数発売するなど、このところ国内での積極的な製品展開が目立つシャオミですが、それもすべて「日本のユーザーにより適正な価格でスマートなライフソリューションを提供できる」からだと話します。
その結果、2024年度第2四半期の国内スマートフォン市場において、シャオミは出荷台数ベースでApple/Googleに次ぐ3位に躍り出たそうです。大沼氏は「グローバルだけでなく、日本においてもここまで成長できたことに改めて感謝します」と話しました。
そして大沼氏は「Your Daily Hero スマートなくらしを、すべての人へ」という今回の発表のテーマを紹介。このテーマは、シャオミの製品が、利用者の毎日をより便利にし、快適に輝かせるものであってほしいという願いから設定されたものだそうです。
大沼氏は「Daily Hero」について、スマートフォンを例に説明します。同社が今年発売した「Xiaomi 14 Ultra」は、カメラ品質やデザインなどから、メディアからもユーザーからも高い評価を受けました。しかし一方で、「より購入しやすくしてほしい」「より気軽に使えるものにしてほしい」というユーザーの声もあったそう。その声に応える“ヒーローパートナー”ともいうべきスマホは何か。その問いへの答えが、ライカ監修のカメラなどのユーザーが望む機能を搭載し、日本向けのローカライズ機能も備えた「Xiaomi 14T」シリーズだとして、大沼氏はプロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦氏に話を譲りました。
安達氏は「Xiaomi 14T」シリーズの機能について詳細に紹介しましたが。グローバル発表のレポートおよびファーストインプレッションや国内向け発売のニュース記事と重複する部分が多いため、ここではその内容の紹介については割愛します。
○MediaTekはシャオミとのパートナーシップでさらなるシェア拡大を期待
安達氏が「Xiaomi 14T」シリーズを紹介し、国内での販売について発表した後には、「Xiaomi 14T Pro」「Xiaomi 14T」に搭載されるチップセットを提供しているMediaTekから、メディアテックジャパン社長の栫啓介氏が登壇しました。
MediaTekは、2020年第3四半期から、グローバル市場のスマートフォン向けSoCの出荷台数でトップシェアを維持しており、直近の2024年第1四半期においては約40%シェアを持っているとのこと。国内のAndroid向けSoCでは約30%のシェアだそうで、今回発表された「Xiaomi 14T」シリーズにより、来年はさらにマーケットシェアが伸びることを期待しているといいます。
「Xiaomi 14T Pro」に搭載されるDimensity 9300+については、その特徴として「2点を記憶しておかえりいただきたい」といいます。
そのひとつめの特徴は「業界初のオールビッグコアCPU」、もうひとつは「エッジ側での生成AI機能」の搭載だと栫氏はいいます。これらにより、CPUのパフォーマンスはシングルコアで15%、マルチコアで40%向上。にもかかわらず電力消費は33%低減しています。そしてエッジ側(端末側)のNPUに生成AI機能を搭載することで、ネットワークトラフィックの負荷軽減、サーバー稼働の電力消費削減という社会実装課題の解消につながるということもモチベーションとして開発を行っているそうです。
さらにもうひとつ、カメラ映像を処理するISPも刷新され、MediaTek Imagiq 990となりました。栫氏はこのISPについて、18ビットRAW対応やAIを活用したシーン別セグメンテーションによるシネマティックビデオキャプチャなどの機能を搭載していると紹介し、「これをいかにシャオミとライカが料理してくれたのか、ぜひ「Xiaomi 14T Pro」をさわって体感していただければと思います」と語っていました。
○ライカ社内でもシャオミとのスマートフォンにおける協業に前向き
栫氏に続いては、もう一人のゲストとして写真家の保井崇志氏が登壇し、安達氏とのトークセッションを行いました。保井氏が実際に「Xiaomi 14T Pro」で撮影した写真をみながら、そのカメラの魅力を紹介。保井氏はふだんライカの「M11」をメインに使用しているそうですが、「M11」は高価なこともあってレンズ交換もあまりしたくないのだとか。そういうときに「M11」で補いきれない焦点距離を「Xiaomi 14T Pro」でカバーすることができるというのはおおきなメリットになるようです。保井さんは「色の再現性もすごくライカに近づいているな、これをメインにしてもストリートを撮れるなと感じました」と話していました。
保井さんは9月のグローバル発表イベントの際、フランクフルトのライカ社を訪れているそうで、その際に案内してくれたライカの担当者がシャオミとのスマートフォンにおけるコラボレーションで新しいユーザーにリーチしていくことに前向きな姿勢を感じたといいます。保井さんも、Xiaomiのスマートフォンを通じてライカに触れ、写真の世界にはまり込んでいくユーザーが増えることを期待できるのではないかと語ってくれました。
保井さんとのトークセッションの最後には、安達氏から「Xiaomi Imagery Awards」の開催についてもアナウンスされました。
○ポップアップストアは11月4日まで開催期間を再延長
ここからは再び安達氏による製品紹介の第二部、スマートフォン以外の家電製品の紹介となります。こちらもすでにニュース記事でとりあげているので、詳細はそちらをご覧ください。
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最後には大沼氏が再度登壇。「本日発表の製品を通して、皆さんのヒーローパートナーになることを願っています」とまとめました。また、最後のお知らせとして、東京・渋谷で展開中のポップアップストアの開催期間を、再延長して11月4日まで開催することを発表。この日発表された新製品も、すべてではありませんがポップストアで体験できるそうです。
○プレゼンテーション後のタッチ&トライでは夜間撮影も体験できた
プレゼンテーションの後は、会場に用意された新製品を自由に試せるよう、タッチ&トライのコーナーが設置されていました。そこに並んだ新製品を、簡単に写真でご紹介していきます。
また、「Xiaomi 14T Pro」の夜間撮影の性能を体感できる体験プログラムもありました。最後に、そこで撮影した写真をご紹介しましょう。
事前告知の段階から、この日の発表会ではスマートフォンをはじめ多数の商品を発表することが示唆されていました。9月にはグローバルでスマートフォン「Xiaomi 14T」をはじめとする新製品が発表されていたこともあり、それらの製品の日本国内での販売についてアナウンスされることを予想していた人は少なくなかったと思われます。
○2024年度第2四半期の国内スマートフォン市場において出荷台数3位に躍進
冒頭に登壇した大沼彰取締役社長は、「グローバルのスマートフォンの状況ですけれども、皆さんのおかげで、3位の座を引き続き堅持しています」と、まずグローバルの事業状況について紹介しました。
グローバルでの大きな話題は3つあるとのことで、ひとつめとして北京での最新のスマート工場の立ち上げを紹介。最先端のモジュール方式と自社開発技術により、この工場では毎年1,000万台のフラッグシップスマートフォンを生産できるそうです。
続いて、はIoTプラットフォームの拡がり。現在、シャオミのIoTプラットフォームには8億台を超えるデバイスが接続されており、生活のあらゆる場面に新たなソリューションを提供できるといいます。
3つ目はEV事業について。中国で発売された「Xiaomi SU7」は大ヒットとなっており、年末までに12万台の販売が見込んでいるそうです。
さらに話題は国内に移ります。5月に国内初のフラッグシップモデル「Xiaomi 14 Ultra」をはじめとする多数の新製品を投入。8月にもスマートライフ製品群をふたたび多数発売するなど、このところ国内での積極的な製品展開が目立つシャオミですが、それもすべて「日本のユーザーにより適正な価格でスマートなライフソリューションを提供できる」からだと話します。
その結果、2024年度第2四半期の国内スマートフォン市場において、シャオミは出荷台数ベースでApple/Googleに次ぐ3位に躍り出たそうです。大沼氏は「グローバルだけでなく、日本においてもここまで成長できたことに改めて感謝します」と話しました。
そして大沼氏は「Your Daily Hero スマートなくらしを、すべての人へ」という今回の発表のテーマを紹介。このテーマは、シャオミの製品が、利用者の毎日をより便利にし、快適に輝かせるものであってほしいという願いから設定されたものだそうです。
大沼氏は「Daily Hero」について、スマートフォンを例に説明します。同社が今年発売した「Xiaomi 14 Ultra」は、カメラ品質やデザインなどから、メディアからもユーザーからも高い評価を受けました。しかし一方で、「より購入しやすくしてほしい」「より気軽に使えるものにしてほしい」というユーザーの声もあったそう。その声に応える“ヒーローパートナー”ともいうべきスマホは何か。その問いへの答えが、ライカ監修のカメラなどのユーザーが望む機能を搭載し、日本向けのローカライズ機能も備えた「Xiaomi 14T」シリーズだとして、大沼氏はプロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦氏に話を譲りました。
安達氏は「Xiaomi 14T」シリーズの機能について詳細に紹介しましたが。グローバル発表のレポートおよびファーストインプレッションや国内向け発売のニュース記事と重複する部分が多いため、ここではその内容の紹介については割愛します。
○MediaTekはシャオミとのパートナーシップでさらなるシェア拡大を期待
安達氏が「Xiaomi 14T」シリーズを紹介し、国内での販売について発表した後には、「Xiaomi 14T Pro」「Xiaomi 14T」に搭載されるチップセットを提供しているMediaTekから、メディアテックジャパン社長の栫啓介氏が登壇しました。
MediaTekは、2020年第3四半期から、グローバル市場のスマートフォン向けSoCの出荷台数でトップシェアを維持しており、直近の2024年第1四半期においては約40%シェアを持っているとのこと。国内のAndroid向けSoCでは約30%のシェアだそうで、今回発表された「Xiaomi 14T」シリーズにより、来年はさらにマーケットシェアが伸びることを期待しているといいます。
「Xiaomi 14T Pro」に搭載されるDimensity 9300+については、その特徴として「2点を記憶しておかえりいただきたい」といいます。
そのひとつめの特徴は「業界初のオールビッグコアCPU」、もうひとつは「エッジ側での生成AI機能」の搭載だと栫氏はいいます。これらにより、CPUのパフォーマンスはシングルコアで15%、マルチコアで40%向上。にもかかわらず電力消費は33%低減しています。そしてエッジ側(端末側)のNPUに生成AI機能を搭載することで、ネットワークトラフィックの負荷軽減、サーバー稼働の電力消費削減という社会実装課題の解消につながるということもモチベーションとして開発を行っているそうです。
さらにもうひとつ、カメラ映像を処理するISPも刷新され、MediaTek Imagiq 990となりました。栫氏はこのISPについて、18ビットRAW対応やAIを活用したシーン別セグメンテーションによるシネマティックビデオキャプチャなどの機能を搭載していると紹介し、「これをいかにシャオミとライカが料理してくれたのか、ぜひ「Xiaomi 14T Pro」をさわって体感していただければと思います」と語っていました。
○ライカ社内でもシャオミとのスマートフォンにおける協業に前向き
栫氏に続いては、もう一人のゲストとして写真家の保井崇志氏が登壇し、安達氏とのトークセッションを行いました。保井氏が実際に「Xiaomi 14T Pro」で撮影した写真をみながら、そのカメラの魅力を紹介。保井氏はふだんライカの「M11」をメインに使用しているそうですが、「M11」は高価なこともあってレンズ交換もあまりしたくないのだとか。そういうときに「M11」で補いきれない焦点距離を「Xiaomi 14T Pro」でカバーすることができるというのはおおきなメリットになるようです。保井さんは「色の再現性もすごくライカに近づいているな、これをメインにしてもストリートを撮れるなと感じました」と話していました。
保井さんは9月のグローバル発表イベントの際、フランクフルトのライカ社を訪れているそうで、その際に案内してくれたライカの担当者がシャオミとのスマートフォンにおけるコラボレーションで新しいユーザーにリーチしていくことに前向きな姿勢を感じたといいます。保井さんも、Xiaomiのスマートフォンを通じてライカに触れ、写真の世界にはまり込んでいくユーザーが増えることを期待できるのではないかと語ってくれました。
保井さんとのトークセッションの最後には、安達氏から「Xiaomi Imagery Awards」の開催についてもアナウンスされました。
○ポップアップストアは11月4日まで開催期間を再延長
ここからは再び安達氏による製品紹介の第二部、スマートフォン以外の家電製品の紹介となります。こちらもすでにニュース記事でとりあげているので、詳細はそちらをご覧ください。
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最後には大沼氏が再度登壇。「本日発表の製品を通して、皆さんのヒーローパートナーになることを願っています」とまとめました。また、最後のお知らせとして、東京・渋谷で展開中のポップアップストアの開催期間を、再延長して11月4日まで開催することを発表。この日発表された新製品も、すべてではありませんがポップストアで体験できるそうです。
○プレゼンテーション後のタッチ&トライでは夜間撮影も体験できた
プレゼンテーションの後は、会場に用意された新製品を自由に試せるよう、タッチ&トライのコーナーが設置されていました。そこに並んだ新製品を、簡単に写真でご紹介していきます。
また、「Xiaomi 14T Pro」の夜間撮影の性能を体感できる体験プログラムもありました。最後に、そこで撮影した写真をご紹介しましょう。
10/15 18:48
マイナビニュース