過酷な現場で働く人をサポート。日立のセンサー付き作業服

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Photo: 巽英俊

製造工場のスタッフ、大規模プラントの施工、物流を担うドライバーなど、現場の第一線で働くフロントラインワーカー

日立製作所は、われわれの社会を支える現場のスタッフに向けて、AIやメタバースを活用したアシストをしていくことを掲げています。幕張メッセで開催されたデジタルイノベーション総合展「CEATEC(シーテック)」では、同社の最新技術が紹介されていました。

センサー付き作業服で効率化

特に目を惹きつけたのは、現場で働く作業者向けの作業服

「日立が作業服?」と疑問を抱いた方もいると思いますが、この作業服、全身にセンサーを埋め込むことで、作業者の位置や姿勢を検知できる機能を持っています。

このセンサーをAIと組み合わせることで、作業者が危険エリアに入り込むことを防いだり、姿勢情報をモニターして作業中の異常を感知したりと、より効率的な安全管理ができるわけです。

またメタバースを使った実例として、エアコンの設置スタッフにこの作業服を着てもらう試みも紹介されていました。エアコンの室外機設置は無理な姿勢を強いられることが多く、腰に負荷がかかりがちなのですが、この作業服で姿勢をモニタリングすることで、よりラクなスタイルを提案することができます。

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Photo: 巽英俊

さらに仕事中に気づいた改善点などを、その日の作業終了後にAIアシスタントから提案してくれます。作業内容のAI分析に加え、スタッフ同士の意見も交えることで、翌日以降の業務に役立てることもできますね。

AIやメタバースがこうしたフロントラインワーカーの仕事に活用される機会はまだ少ないのですが、慢性的な人手不足もありますし、こうした部分は今後は大きな社会課題となっていくでしょう。AIを上手に使ったワークライフバランス改善が進むことが期待されます。

Source: CEATEC

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