超小型で充電可能なボタン電池。AirTagに使いたい

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Photo: 巽英俊

幕張メッセで開催されたデジタルイノベーション総合展「CEATEC(シーテック)」。

世界最大級のセラミックスメーカーである日本ガイシのブースで、ちょっと気になるアイテムを見つけました。それが超薄型リチウムイオン二次電池「EnerCera(エナセラ)」です。

わずか0.45mmの激薄設計

EnerCeraにはコイン型とカード型の2タイプがあり、コイン型は1.3~2mm、カード型に至っては0.45mmという超薄型の電池です。そのためコイン型は小さな回路基板にも搭載できますし、カード型ならICカードにも実装できます。

このサイズにして高耐熱性、高耐寒性を実現。ワイヤレス充電も可能なメンテナンスフリーバッテリーなので、活躍できそうなジャンルは多岐にわたります。

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Photo: 巽英俊

具体的にはスマートウォッチなどのウェアラブル端末、作業着モニター、緊急連絡用デバイス、見守りシステムなどで使えそうです。すでに温湿度管理物流タグなどでは実用化されています。充電可能ですから、太陽光発電などと組み合わせれば、交換不要で長期間メンテナンスフリーなのも助かりますね。

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Photo: 巽英俊

今のところ出力可能な電流は、コイン型で数十mA、カード型で数百mA。いますぐコイン電池の代用にはなりませんが、日本ガイシとしてもさらなる高出力化に向けてブラッシュアップしていく予定だそうです。

充電機能を生かしてAirTagなんかに使えるようになったら、わずらわしい電池交換の手間がなくなってかなりいいかも。今後に期待したい技術です。

Source: CEATEC

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