NY原油、一時1バレル=74ドル台まで上昇…イラン石油施設が標的との観測強まる

 【ニューヨーク=小林泰裕】3日のニューヨーク原油先物市場で、代表的な指標となるテキサス産軽質油(WTI)の11月渡し価格は一時、前日終値から5%超上昇して1バレル=74・09ドルをつけた。イランへの報復攻撃で、イスラエルが石油施設を標的にするとの観測が強まり、1か月ぶりの高値となった。

 終値は前日比3・61ドル高の1バレル=73・71ドルだった。イランが面するホルムズ海峡はタンカーによる原油輸送の大動脈で、市場では、中東から原油供給が滞ることへの懸念も広がっている。

 WTIの終値は9月に2年9か月ぶりの安値となる1バレル=65・75ドルまで低下した。ただ、中東情勢の緊迫化を受け、価格は再び上昇傾向となっている。

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