NY原油、5%超高騰…中東情勢の緊迫化受け原油確保の動き広がる

 【ニューヨーク=小林泰裕】1日のニューヨーク原油先物市場で、代表的な指標となるテキサス産軽質油(WTI)の11月渡し価格は一時1バレル=71・94ドルまで上昇し、前日終値から5%超高騰した。中東情勢の緊迫化を受け、原油を確保する動きが広がった。

 イランがイスラエルを弾道ミサイルで攻撃し、戦闘激化によって中東の原油供給に影響が出るとの懸念が強まった。イラン沖のホルムズ海峡は原油などエネルギー輸送の大動脈として知られる。

 WTIの終値は前日比1・66ドル高の1バレル=69・83ドルだった。

 WTIは米国や中国の景気減速懸念を背景に、9月には約2年9か月ぶりの安値水準となる1バレル=65・75ドルまで低下していた。中東の緊迫化で再び原油価格が上昇する可能性がある。

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