九州のソラシドエアと北海道のエア・ドゥ、機体整備を持ち株会社に集約

 地域航空会社ソラシドエア(宮崎市)とエア・ドゥ(札幌市)の共同持ち株会社リージョナルプラスウイングス(東京)は、傘下2社が手がけている機体の整備機能を集約すると発表した。ノウハウを共有して業務を効率化するとともに、生産性の向上でコスト削減を図る。

(上から)ソラシドエアのボーイング737-800とエア・ドゥのボーイング767-300

 リージョナルプラスウイングス内に1日付で「整備事業室」を新設し、業務を始めた。ソラシドエアとエア・ドゥの整備部門に所属する計約340人が出向し、2社が就航している羽田や宮崎、熊本、新千歳など10空港で機体の整備を行う。羽田空港では、整備関連の施設も共同利用する。

 整備業務は運航会社によって手法が異なることから、リージョナルは、双方の知見を生かすことで安全性の向上につながるとみている。あわせて、2社がそれぞれ使用しているボーイング737型の機体については今後、部品の共同調達を進める。整備に携わる人材の育成にも力を入れる方針だ。

 ソラシドエアとエア・ドゥはコロナ禍で経営が悪化し、2022年10月に共同持ち株会社を設立。カウンター業務の統合などを進めている。

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