日本発表から6か月 10年ぶりに全面改良した新型「ミニ・クーパー」3ドアの販売店への反響とは 人気はやっぱりガソリン? それともEV?
2024年3月に10年ぶりのモデルチェンジを果たした「ミニ・クーパー3ドア」。販売店での売れ筋はどのようになっているのでしょうか。
「ミニ」を代表するモデルの売れ筋とは
ミニ(MINI)シリーズの代表的なモデルであるコンパクトカー「ミニ・クーパー3ドア」は2024年3月に10年ぶりのモデルチェンジを果たしました。
そんなミニ3ドアに対して、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
ミニは2002年からBMWグループにより開発されているブランドですが、以来生産されているシリーズを代表するモデルに「ミニ・クーパー3ドア」があります。
ミニ・シリーズの伝統的な基幹モデルである3ドアハッチバックの、プレミアム・スモールコンパクトセグメントに位置するモデルとなります。
2002年に誕生した初代モデル以来、2007年に2代目、2013年に3代目へと進化しており、約10年ぶりに2024年3月にモデルチェンジした今回の新型は4代目となります。
近年のミニシリーズのモデルチェンジは次世代ミニと位置付けられており、次世代の中では2023年11月に発表された新型「ミニ・カントリーマン」に次ぐ第2弾となります。
今回のモデルチェンジでは日本で展開されるミニの量産モデルとして初めて電気自動車が設定されているのが特徴です。そのためパワートレインはガソリンと電気の2種となります。
ガソリンエンジン搭載車は、ベースモデルの「ミニ・クーパーC 3ドア」とスポーツタイプの「ミニ・クーパーS 3ドア」の2種類を設定。
ミニ・クーパーCは115kW(156馬力)・230Nmを発生する1.5リッター直列3気筒ターボエンジン、ミニ・クーパーSは150kW(204馬力)・300Nmを発生する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載します。
電気自動車はモーターとリチウムイオンバッテリー容量の違いにより2種類を設定。「ミニ・クーパーE 3ドア」は135kW(184馬力)・290Nmを発生するモーターを搭載し、電池は容量40.7kWhで一充電走行距離は305kmとなります。
上位グレードであるスポーツタイプの「ミニ・クーパーSE 3ドア」は160kW(218馬力)・330Nmを発生するモーターを搭載。電池は54.2kWhの容量で一充電走行距離が402kmとなっています。
今回のモデルは新型として多くの先進安全機能を搭載しています。スポーツタイプのグレードには、精度と正確性が向上しドライビング・アシストおよび全方向対応のドライブレコーダーが標準装備されています。
またミニ・クーパー3ドアをベースにした派生モデルであり、2014年に誕生した「ミニ・5ドア」の後継モデルでもある「新型ミニ・クーパー5ドア」が2024年6月に発表されています。
こちらはガソリンエンジンのみで現時点で電気自動車は設定されていません。
販売店に寄せられる反響とは
そんな新型ミニ・クーパー3ドアですが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
関東圏のミニ販売店担当者は次のように話します。
「次世代ミニの第1弾である新型ミニ・カントリーマンも人気ですが、やはりシリーズを代表するモデルとして新型ミニ・クーパー3ドアは一定のお問い合わせをいただいております。
パワートレイン別の人気としては『やはりガソリンの方が使い勝手がいい』という理由で、基本的にはガソリンが好まれています。
ただ最近では『運転が長くても都内を回る程度なので、一回の充電で300km走れるならば十分』と電気自動車のグレードも次第に問い合わせが増えております。電気自動車に対する補助金が設定されていることも理由のようです。
納車はいずれのグレードも国内の在庫から選ぶならば1か月ほど、オーダーならば4か月から5か月ほどとなります」
関西圏のミニ販売店担当者は次のように話します。
「新型ミニ・クーパー3ドアと5ドアは、本体価格もサイズもあまり変わらないため『広い方が人数が多くても対応できるし荷物も載せられる』と5ドアの方が売れ行きは良い印象です。
ただクラシック・ミニから続く伝統のスタイルは3ドアのため、固定ファンのお客様は継続してそちらを好まれているようです」
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新型ミニ・クーパー3ドアはシリーズの伝統であるため、他のモデルが発売されてもその人気は継続していくようです。
09/26 21:10
VAGUE