日本で人気の「“原付二種”レジャーバイク」が北米へ待望の上陸! 名車「CT70」をリスペクトした「ダックス125」を米国ホンダが発売へ

米国ホンダは、現地の“ミニモト”カテゴリーに「ダックス125」を投入すると発表しました。日本仕様との違いなどはあるのでしょうか?

待望のアメリカ上陸を果たす「ダックス125」

 米国ホンダは2024年9月24日、現地の“ミニモト”カテゴリーに属す新たなバイクとして「ダックス125」を北米市場に投入すると発表。同年10月から米国の各ディーラーで販売が始まる予定です。

ホンダ「ダックス125」の北米仕様

ホンダ「ダックス125」の北米仕様

 フロントのホイール経が19インチ、リアが同16インチ以下で、125ccの4ストロークエンジンを搭載する北米の“ミニモト”カテゴリー。そこへ投入される「ダックス125」は1969年に登場し、アメリカでも人気を博した「トレイル70」をリスペクトしたモデルとしてこれまでも注目を集めていました。

 1970年代、「トレイル70」は彼の地でスマッシュヒットを記録。Tボーンフレーム、太いタイヤ、折りたたみ式ハンドルバーなどユニークな特徴を持つルックスが人気の源で、キャンピングカーのリアラックに積載されてキャンプ場へ運ばれ、キャンプサイト周囲を走る姿などがよく見かけられたといいます。

 そんな、かつて愛用していた人々の心に印象が深く刻み込まれていた名車の最進化版が、再び北米市場に上陸。オリジナルのデザインをリスペクトしながら、最新の技術、性能、信頼性を踏まえた「ダックス125」は、「多くの人々に受け入れられるだろう」とアメリカンホンダも胸を張っています。

●力強いエンジンと4速“セミオートマ”で走りも爽快

「ダックス125」は日本の“原付二種”クラスに属すコンパクトなバイクですが、大人2名が快適に移動できるモデルに仕上がっています。

「スーパーカブ」シリーズなどにも搭載されるシリンダーが前傾したエンジンを、特徴的な鋼板モノコック構造のバックボーンフレームに搭載。車名のとおり、ダックスフンドのような愛らしいルックスを実現しているのが特徴です。

 エンジンは、低中速域で力強さを発揮する123.9ccの空冷単気筒4ストローク。クラッチ操作がいらない自動遠心クラッチ採用の“セミオートマチック式”4速トランスミッションを組み合わせ、ストップ&ゴーの多い市街地から郊外でのツーリングまで、爽快な走りを実現します。ちなみに力強いエンジンにより、2名乗車時でも55mph(88.51km/h)の巡航速度を達成するといいます。

 こだわりのバックボーンフレームには、倒立式のフロントフォークとツインリアショックをマウント。さらに、ボリューム感のある前後12インチタイヤをスタイリッシュな5スポークデザインのアルミキャストホイールにセットしています。

 また、フロントに2ポッドキャリパー、リアにシングルポッドキャリパーを組み合わせたディスクブレーキにより、信頼感のある安定した制動フィールを実現。加えて、さまざまな路面で制動時の安心感を高める1チャンネルABSも装備しています。

 知っている人には懐かしく、初めて見る人には新鮮なのが、「ダックス125」の個性的なスタイルです。

 こだわりのバックボーンフレームを始め、ふたり乗りを快適に楽しめる長くて厚みのあるダブルシート、小ぶりな丸型LEDヘッドライト、オフロードバイクを思わせるアップマフラーが“らしさ”を醸し出しています。

 また、随所に配されたクロームメッキパーツにより、高い質感を実現しているのもポイント。クラシカルなホンダのWingロゴと、ダックスフンドのイラストをあしらったエンブレムもユニークです。

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 このように詳細を見ていくと、米国仕様の「ダックス125」は日本市場向けとほぼ同じ内容であることが分かります。

 ちなみに北米仕様は、パールグリッタリングブルーとパールグレーの2色を設定。気になる価格は4199ドル(約59万7000円)となっています。

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