まもなく発表! “ジープ最小”の新型「アベンジャー」気になるリアシートの居住性は? 欧州で人気のコンパクトSUV「後席は快適?」

ジープの最小モデルである新型「アベンジャー」がまもなく日本でも発表されます。ティザーサイトなどではさまざまな情報が発信されていますが、本記事ではリアシートの快適性についてチェックします。

日本仕様の新型「アベンジャー」はひとまず2グレードを設定

 ジープの最小モデルであるコンパクトSUV新型「アベンジャー」の日本仕様が、2024年9月26日に発表されます。

 現在、ジープブランドを展開するステランティスジャパンは、ティザーサイトで新型「アベンジャー」に関する各種情報を公開中ですが、本記事では新型「アベンジャー」の海外仕様を取り上げたYouTubeのレポートなどを元に、気になるリアシートの快適性についてチェックします。

まもなく日本仕様が発表されるジープ新型「アベンジャー」

まもなく日本仕様が発表されるジープ新型「アベンジャー」

 新型「アベンジャー」は2022年10月の「パリ国際モーターショー」で世界初公開され、2023年1月にヨーロッパで正式発表されたコンパクトSUVです。

 ジープブランド史上初のBEV(電気自動車)として誕生しましたが、すでにヨーロッパ仕様にはマイルドハイブリッド仕様やガソリンエンジン車もラインナップされています。

 そのボディサイズは全長4105mm、全幅1775mm、全高1595mmと小さく、全長は同じくジープのコンパクトSUVである「レネゲード」より150mm短くなっています。

 このジープのラインナップの中で最も小さいボディに、機能的なインテリアを内包。特にフロントシート回りはポケット類が充実しており、優れた収納力を発揮します。

 また、シンプルながらセンスのよさを感じさせるインテリアデザインは、目にするたびに乗る人の気分を高揚させてくれるのが印象的です。

 一方、エクステリアは、ヘッドライトよりも前方に配置された7スロットグリルや、力強さを感じさせるフェンダーとスキッドプレートなど、ジープならではのディテールが散りばめられており、コンパクトSUVとは思えないほどの力強さを感じさせます。

 そんなエクステリア、インテリアともに、各部にジープならではの隠しキャラがあしらわれているのがポイント。毎日のドライブを楽しく演出してくれる遊び心があふれています。

 気になる荷室容量は、リアシートの背もたれを立てた状態で355リッターと、小さな“Bセグメント”のSUVとしては広め。また、リアバンパー下で足を動かすだけで開くハンズフリーパワーリフトゲートによって、両手がふさがっている状態でも楽に荷物を積み下ろしできるなど、利便性にも優れています。

 ステランティスジャパンのティザーサイトによると、新型「アベンジャー」の日本仕様はひとまずBEVのみのラインナップとなる模様。最高出力156馬力のモーターで前輪を駆動し、54kWhのリチウムイオンバッテリーは1充電当たり486kmの走行可能距離をマークします。

 また、あらゆるシーンで抜群のパフォーマンスを発揮するジープ伝統のオフロード性能も継承。走行モードをドロ、雪、砂地などさまざまな路面状況に適した6種から選択できる“セレクテレインシステム”や、急な下り坂でもスピードを一定に保つヒルディセントコントロールなどを搭載しています。

 日本仕様の新型「アベンジャー」には、ふたつのグレードが展開される模様です。

 スタンダードグレードの「アルティチュード」は、17インチアルミホイール、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応する10.25インチ大型タッチパネル、駐車をサポートするフロント/リア/サイドパーキングセンサーなどを装備。

 もうひとつは、デビュー直後のみ設定される全国限定150台の「ローンチ・エディション」。こちらには「アルティチュード」の装備類に加え、電動サンルーフと18インチアルミホイールを特別装備したスタイルパック、ブラックペイントルーフ、車名ロゴを配したイエローのダッシュボードパネルを装備。さらに、リアルな1/43サイズのダイキャストカーもプレゼントされます。

●前席重視のパッケージングだけに後席は必要にして十分なサイズ

 新型「アベンジャー」はSUVということで、リアシートに人を乗せて移動したり、仲間とレジャードライブに出かけたりといった使い方を想定している人も多いのではないでしょうか。

 海外仕様を取り上げたYouTubeのレポートなどを見てみると、新型「アベンジャー」のリアシートは決して広くはないものの、コンパクトなボディサイズとしては必要にして十分なスペースが確保されていることが分かります。

 身長170cmほどのドライバーが適切なドライビングポジションをとると、その背後に座る後席乗員のヒザ前にはコブシひとつ分ほどのスペースが確保されている模様です。

 また、水平に近い状態のままリア後端まで伸びるルーフラインのおかげで、ヘッドクリアランスにはコブシ1.5個分ほどのゆとりが。髪の毛が天井に触れることなどなさそうです。

 さらに、フロントシート下に後席乗員のつま先が収まるので、しっかりとした着座姿勢をとれば、ある程度は長時間の移動も問題なさそうです。

 ただし、センターコンソールがリア側へ大きく張り出しているので、リアシート中央の乗員は足元が窮屈そう。

 加えて、リアにはドアポケットがなかったり、センターアームレストがなかったり、USB-Cポートもひとつだけしか備わらないなど、フロントシート重視のパッケージングであることがうかがえます。

 新型「アベンジャー」が気になっている人は、この辺りに関してはチェックが必要かもしれません。

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 新型「アベンジャー」のリアシートは、コンパクトなボディサイズから想像する以上に快適な空間に仕上がっているようです。

 タウンユースをメインとする、フロントシート重視のコンパクトクロスオーバーSUVとしては、十分に合格点を与えられるモデルとなりそうです。

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