ロータス新型「エメヤ」日本上陸 ロータス初の4ドア“ハイパーGT” 918馬力のフラッグシップ「エメヤR」の気になる性能と価格とは

ロータスの電動ハイパーGT、新型「エメヤ」が日本で発表されました。0−100km/h加速は2.8秒以下という世界最速のEVの1台ですが、詳細を見ていきます。

エメヤ/エメヤS/エメヤRの3グレード展開

 英国のスポーツカーブランド、ロータス(Lotus)は2024年8月22日、新型電動ハイパーGT「EMEYA(エメヤ)」を日本で発表しました。

日本で発表されたロータス新型「エメヤ」

日本で発表されたロータス新型「エメヤ」

 新型エメヤは2023年9月に世界初公開された、ロータス初のエレクトリック・グランドツーリングカー(GT)で、4ドアクーペのボディを持つ4座モデルとなります。

 全長5139mm×全幅2005mm×全高1459mm〜1467mm、ホイールベースは3069mmというサイズのボディで、乗車定員は5名(オプションで4名も用意)となります。

 ロータスの強みであるエアロダイナミクスにインスパイヤされたモデルで、アクティブ・フロントグリルやリアディフューザー、リアスポイラーなどの先進的でアクティブなエアロダイナミクス機能が備わっています。

 これらはロータスが「ハイパースタンス」と呼ぶ低重心と組み合わされ、走行時の安定性を高め、卓越した乗り心地とハンドリングを持つ、GTセグメントに新たな基準を打ち立てているといいます。

 空気抵抗定数(Cd値)のは0.21と優れ、250km/h走行で150kgのダウンフォースを発生。ワインディング路ではスポーツモードを使用することでダウンフォースを強化することができます。

 電子制御エアサスペンションシステムも標準搭載。これは車載センサーが1秒間に1000回、路面をセンシングし車両を自動的に制御、もっともスムーズな乗り心地を提供するといいます。

 走行モードはレンジ/ツアー/スポーツ/インディビジュアル/トラックと最大5つを用意。ドライバーは車高、エアサスペンションの硬さ、加速レスポンス、シート形状などをコントロール可能で、あらゆる環境でパフォーマンスや快適性を最適化することが可能です。

 また軽量のカーボン・セラミックブレーキはバネ下重量と制動距離を低減、ダイナミックなハンドリングに貢献するとともにコンポーネントの寿命を2倍に伸ばすといいます。

 スポーツカー並の性能を持ちながら、同時に日常の使いやすさも追求。最大509リッターの広々とした荷室を用意するほか、フロントにも31リッターも用意されます。

 グレードはエントリーモデルの「エメヤ」、充実装備の「エメヤS」、そしてフラッグシップモデルの「エメヤR」の3種類。全グレードデュアルモーターの4WDです。

 エメヤRは、トータル918馬力・985Nmの最高出力・最大トルクを発生、0−100km/h加速は2.8秒未満(2.78秒)、最高速度250km/h以上(256km/h)というパフォーマンスを発揮します。これは世界最速の電動GTのひとつとなります。

 エメヤ/エメヤSはトータル612馬力・710Nmで、0−100km/h加速は4.15秒、最高速度は250km/h(リミッター)となっています。

 搭載バッテリーは総電力量102kWhのリチウムイオン電池で、航続可能距離はWLTP複合モードでエメヤ/エメヤRは500kmから610km、エメヤRは435kmから485kmとなっています。

 また400kWのDC急速充電器を使えば、14分で10%から80%まで充電が可能。これは現在入手可能なEVの中で最速といいます。

 ロータス・グループ副社長兼デザイン担当、ベン・ペイン氏は「ロータスの集大成であるエメヤは、かつて見たことのないロータスとなりました。わたしたちは今後も、ドライバーへ信頼と純粋な喜び、そして感動をもたらす、ドライバーとロードをつなぐラグジュアリーなパフォーマンスカーを創造していきます」とコメントしています。

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 日本での新型エメヤの消費税込みの車両価格は、エメヤが1634万6000円、エメヤSが1793万円、エメヤRが2268万2000円となっています。

 日本では2024年末からデリバリーが開始される予定です。

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