シトロエンのコンパクトSUV 新型「C3エアクロス」世界初公開! 進化した全長4.4mの3代目は 7人乗り仕様も用意

シトロエンの「C3エアクロス」がフルモデルチェンジ、欧州で世界初公開されました。どんなクルマになったのでしょうか。

シトロエン初の電動コンパクトSUVも設定

 ステランティス グループは2024年6月19日、「シトロエン」ブランドのコンパクトSUV、「C3 AIRCROSS(C3エアクロス)」をフルモデルチェンジしました。どのように変わったのでしょうか。

欧州で世界初公開されたシトロエンのコンパクトSUV 新型「C3エアクロス」

欧州で世界初公開されたシトロエンのコンパクトSUV 新型「C3エアクロス」

 C3エアクロスは、シトロエンのコンパクトSUVです。

 初代は2010年に発表された、ブラジルで生産される南米専用モデルでした。現行型の2代目は2017年に発表され、日本でも2017年から発売されています。いまは「C3エアクロス SUV」という名称で呼ばれています。

 3代目にフルモデルチェンジされたC3エアクロス(今のところSUVのサブネームは付いていないようです)の全長は4.39mで、従来型より20cmほど長くなりました。

 スタイリングは、SUVらしい強さやパワーを表現しています。従来型よりも筋肉質で、堅牢で、直線基調のスタイリングとシャープなアングルを備えています。新型C3エアクロスは、シトロエンの新しいデザイン言語をSUVとして適用しました。

 フロントマスクには、ユーザーが変更できる垂直なカラークリップを備えています。フロントグリルには、シトロエンの新しいロゴが入れられました。これは最近登場した新型「C3」と「e-C3」にも採用されています。

 全幅は1.79mで、直径690mmの大きなタイヤ&ホイールを覆うフロントフェンダーに力強さをもたらしています。ホイールアーチガードは、C3/eーC3で導入されたスクエアラウンドのデザインコンセプトにインスパイアされています。

 ルーフはまっすぐに伸び、1.66mの車高は広い室内空間をもたらしています。最低地上高は200mmあり、高めのドライビングポジションと、ラフロードでの高い走破性をもたらします。リアフェシアにもカスタマイズ可能なカラークリップを備えています。

 テールランプもC3/eーC3と同様のスタイリングテーマでデザインされ、リアクオーターパネルはC3エアクロスの堅牢な外観を強調しています。3番目のサイドウインドーとテールゲートが連続したデザインは、ルーフを浮き上がらせて見せます。

 フロント同様に黒いバンドと新しいロゴの入った広いテールゲートは、ラゲッジスペースに簡単にアクセスできます。

 全長はわずか4.39mですが、ホイールベースは2.67mもあり、室内空間は広いです。そして、さらなる汎用性を求めるユーザーのために、新型C3エアクロスには7人乗りも設定されました。

 5人乗りも7人乗りもボディサイズは同じで、ユーザーは自分のニーズと要望に応じて選ぶことができます。ロングホイールベースのおかげでリアドアは長く、5人乗りでは2列目、7人乗りでは3列目へアクセスしやすくなっています。

 2列目シートは40:60の分割可倒式で、3列目へアクセスできます。3列目シートも50:50で折りたたみが可能で、使用しないときはフラットになります。

 7人乗りの2列目シートの広さは5人乗りのリアシート変わりません。3列目シートにも、ヘッドレスト、アームレスト、カップホルダー、USBソケット、エアコンなどが備わっています。ラゲッジスペースは、3列目シート使用時は40L、3列目をたためば330Lになります。

 5人乗りのリアシートは、カテゴリーでトップクラスのニースペースがあります(平均より+80mm)。ベンチシートの3人掛けで、エルボースペースも平均より25mm広いです。シートバックは65mmのリクライニングが可能で、それは460リッターのラゲッジスペースを損なうものではありません。

 5人乗りのリアシートは折りたためばフラットなラゲッジスペースになり、最大1600リッターもの大容量を誇ります。

気になる欧州での車両価格とは

 新型C3エアクロスには、さまざまなパワーユニットが搭載されます。

欧州で世界初公開されたシトロエンのコンパクトSUV 新型「C3エアクロス」

欧州で世界初公開されたシトロエンのコンパクトSUV 新型「C3エアクロス」

 まずはハイブリッド仕様。100kW(13馬力)を発生する1199ccの3気筒ガソリンターボエンジンに、e-DCTと48Vリチウムイオンバッテリーを搭載し、21kW(28馬力)を発生する電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用しています。

 このシステムは充電不要で、都市での仕様ならほぼ半分は100%モーターでの走行が可能です。減速中は回生ブレーキによりバッテリーに充電します。このシステムは、5人乗り/7人乗りの両方に設定されます。

 また、75kW(100馬力)を発生するガソリンターボエンジンに6速MTを組み合わせた仕様も設定されます。

 そして、5人乗りにはシトロエン初のフル電動コンパクトSUVも設定されます。83kW(113馬力)を発生する電気モーターと44kWhにリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載しています。

 一充電の走行可能距離は300km以上(承認保留中)で、最高速は145km/hに達します。

 家庭用普通充電と公共の急速充電の両方に対応し、7kWの電力なら普通AC充電で20%から80%まで約4時間10分、11kWなら約2時間50分かかります。DC100kWの急速充電なら、26分で20%から80%まで充電できます。

 シトロエンならではの乗り心地は、標準装備されたシトロエン独自のアドバンストコンフォートサスペンションで保証されています。さらにアドバンストコンフォートシートも備え、長距離ドライブでも快適さを確保しています。

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 新型C3エアクロスは、フランスではガソリン車が1万9400ユーロ(日本円で約330万円)から、ハイブリッド車が2万5500ユーロ(約434万円)から、そして電気自動車は2万7400ユーロ(約468万円から入手可能です。

 その後、ヨーロッパの各国でも販売される予定です。

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