異例「無料高速の有料化」と引き換えの4車線化が目前に 新設線へ車線を切り替え 西九州道
こっちも、いよいよです。
佐世保の西九州道、4車線化の“前段階”へ
NEXCO西日本九州支社は2024年11月12日、長崎県佐世保市で実施している西九州道の4車線化工事のうち一部区間で、車線の切り替えを行うと発表しました。
西九州道では佐世保大塔ICー佐々IC間(約16.9km)の4車線化工事が進められています。このうち、佐世保大塔IC-佐世保みなとIC間(約4.3km)について、既存の2車線に並行して建設された新設線へ車線を切り替え、外側の1車線ずつを使う運用となります。
中央分離帯の施工、舗装・標識等の改良工事を実施するとともに、既設の「天神山トンネル」については、「盤ぶくれ」が発生しているため、筒状の強い構造となるようインバートの設置工事を進めるといいます。
今回の切り替えで暫定2車線の状態から上下線を分離した片側1車線運用となりますが、今後、天神山トンネルのリニューアル工事を行う際、一部区間では新設線の2車線を使った対面通行となる見込みです。
残る佐世保大塔ICー佐々IC間については、2024年度の4車線化が予定されています。これが完了した時点で、無料区間である佐世保中央IC~佐々IC間も、国土交通省からNEXCO西日本に移管され、有料区間となる予定です。
今年度には福岡県の元有料道路「八木山バイパス」でも、4車線化とともに“再有料化”が実施される見込みですが、同時期に進む西九州道の事例は、国土交通省が建設したいわゆる「無料高速」がNEXCOに移管されて有料道路となる初めてのケースとなります。
11/14 12:12
乗りものニュース