「新千歳120分圏」が拡大 後志道が南へ延伸工事中 2024年度に一部区間開通へ
新幹線と高速道路がやって来る。
年度内に仁木まで開通予定
北海道の札幌から小樽へ伸びる「札樽道」に接続し、さらに小樽から余市へ「後志(しりべし)道」が伸びていますが、現在その先の倶知安を目指して、延伸工事が進められています。
後志道は小樽JCTで札樽道と分かれ、余市・仁木・共和を経て倶知安へ至る延長62.4kmの高規格道路です。2018年に余市ICまでの23.3kmが開通しており、残りの39.1kmは「倶知安余市道路」として事業が進行中。このうち余市IC~仁木IC(仮称)間3.3kmは、2024年度に開通予定です。
余市IC~仁木IC間はすでに橋が架かっており、10月には、地元の小学生が書いた橋名板の披露も予定されています。
後志地方の中心地である倶知安町は、北海道新幹線の開業を見据えた開発が進んでおり、さらに後志道の延伸で新千歳空港や札幌から高速道路が直結することで、より多くの観光客の来訪が期待されています。
国土交通省北海道開発局によると、後志道が倶知安まで開通すると所要時間は20分ほど縮まり、新千歳空港~倶知安は116分、札幌~倶知安は90分になる見込みです。
なお、高規格道路は倶知安から先、ニセコ・蘭越を経て黒松内で道央道に接続する構想もありますが、まだルートを確定し事業化するには至っていません。道央道の黒松内JCTから黒松内ICまで5.1kmだけ伸びる「黒松内新道」だけが先行開通しています。
10/02 08:12
乗りものニュース