飛行機の座席指定画面に「赤ちゃんマーク」それは誰のため? “助かる”の声も 導入したJALの狙い
JALの座席指定画面では、幼児連れの乗客がJALのサイトから座席指定をすると、ウェブサイトの座席指定画面上で幼児マークを表示し、その座席が幼児連れ客であることを他の乗客に案内するシステムがあります。どのような効果があるのでしょうか。
子連れ客の「不安感」を解消?
JAL(日本航空)便の座席指定画面には、ユニークなシステムが導入されています。それは3歳未満(生後8日以上)の幼児連れの乗客がJALのサイトから座席指定をすると、ウェブサイトの座席指定画面上で赤ちゃんの顔をかたどった「幼児マーク」を表示し、その座席が幼児連れ客であることを他の乗客に案内するというものです。これにはどういった狙いがあるのでしょうか。
JALの担当者はこのサービスの導入経緯について、「赤ちゃんの泣き声が周りのお客さまに迷惑をかけてしまうのではと心配されるお客さまより、あらかじめ赤ちゃんがいる席を知らせるサービスが欲しいというお声をいただいたのをきっかけに検討が始まりました」といいます。
担当者はこのサービスの導入によるメリットや効果を次のように続けます。
「赤ちゃんとご一緒のお客さまには、周りの席のお客さまの多くはご理解いただいているという安心感をご提供できているのではと考えています。また、このサービスを導入した結果として、赤ちゃんの泣き声を苦手とされるお客さまは、ご搭乗前に赤ちゃんとご一緒のお客さまの席がわかれば、離れた席をお選び頂くこともできます」
「赤ちゃんとご一緒のお客さまからは、『他の赤ちゃん連れの方の近くの席を選ぶようになった』『周りの方に事前に知っていただいていると思うと安心感を得られる』などのお声を頂戴しています」
SNSでは、このサービスについてユーザーから次のような意見が見られます。
・JALは座席予約に赤ちゃんマークでるからいたらその周辺に席取ってる!きっと子供苦手な人は遠くに座ってくれると思うし 大体後ろ側にトイレとかおむつ替えの所あるから後ろの方に固まってる
・これだったら赤ちゃん苦手の人は離れればいいから皆が平和なのでは 良いアイディア
・JALの赤ちゃんマーク、子連れ側にむしろ嬉しい表示なんだよな。何度も息子を乗せたけど、赤ちゃんの近くならウチの赤ちゃん泣いても理解が得られそう、って心理が働く
JALの担当者は「赤ちゃんとご一緒のお客さまに安心してご搭乗いただくためのお手伝いに繋がればと考えています。また、赤ちゃん連れではないお客さまにとっても、座席を選ぶ際のひとつの情報としてご活用頂ければと考えています」としています。
06/30 09:42
乗りものニュース