北関東の最大都市“ショッピング渋滞ポイント”ついに拡幅へ 「郊外型百貨店の先駆」に30年経て道路が追い付く!?
よりビッグな郊外型ができても、全く減らない渋滞!
宇都宮「競輪場通り」拡幅へ
宇都宮市の都市計画道路「桜通り平出線」、通称「競輪場通り」で拡幅事業が計画されています。長年にわたり渋滞が慢性化していた市街地の道路で、ついに抜本的な対策が行われる見込みです。
範囲はJR宇都宮駅から約2km北、奥州街道(旧国道4号)の今泉新町交差点付近から西へ、大曽二丁目交差点付近までの約2km。すでに予備設計が2024年5月から行われ、6月からは事業着手に向けた測量がスタートします。
この途中にあるのが、大型ショッピングモール「FKDショッピングプラザ宇都宮」です。このほかにも大型店が立ち並び、この区間は渋滞が多発しています。
FKDショッピングプラザは、地元の福田屋百貨店が1994年に開業。市内中心部の老舗百貨店が、クルマ社会に対応すべく郊外へ移転した先駆的な事例の一つです。その後、福田屋百貨店はより郊外に位置する北関東道の宇都宮上三川IC付近に、住宅開発とも一体化したさらに巨大なショッピングモール「宇都宮インターパーク」を開業しますが、市街地に近いFKDもそのまま営業しています。
競輪場通りは昔ながらの2車線道路ですが、工区内は緊急輸送道路に指定されていることから、電線も地中化し、済生会病院や県河内庁舎など沿道近くの防災拠点となる施設へのアクセス強化を図るとしています。
ただ、この事業に関連して県は5月、「栃木県庁の名を騙り、建物の移転を促す文書が競輪場通り沿いの店舗に郵送される事例が複数確認されました」として、ウェブサイトで注意を呼び掛けています。
06/16 12:12
乗りものニュース