「新4号‐北関東道」を短く結ぶ“東西国道バイパス計画”どこまで進んだ? 開通区間では早くも効果

国道50号のバイパス3本の事業は、どこまで進んでいるのでしょうか。

下館BP・協和BPの現況は

 国土交通省関東地方整備局が2024年9月、今年度2回目の事業評価監視委員会を開催。このなかで国道50号のバイパス3本について再評価を行いました。

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混雑する国道50号の門井交差点付近(茨城県筑西市)。ここで県道45号つくば真岡線と交差する(画像:国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所)。

 今回対象となったのは、茨城県内の結城バイパス7.7km・下館バイパス10.6km・協和バイパス6.3kmです。

 これらのバイパスは連続しており、群馬県境に近い結城市小田林から桜川市長方までの計24.6kmを結びます。完成すると、新4号バイパスと北関東道の桜川筑西ICを東西につなぐ4車線道路が出来上がります。計画交通量は、一日2万5400台~3万9300台です。

 委員会では、それぞれの進捗状況が示されました。

 結城バイパスは、すでに全区間が4車線で開通しており、現在は鬼怒川に架かる旧川島橋の撤去が進められています。

 下館バイパスは、全区間がまず暫定2車線で開通しており、4車線への拡幅事業が進行中。3月末時点の用地取得率は約97%で、現在は引き続き用地買収や橋梁工事が進められています。

 協和バイパスは、2020年度に事業化され、現在は用地買収が行われています。3月末時点の用地取得率は約1%です。現道を拡幅するほか、県道45号と交わる門井付近は北へ迂回する新ルートを整備します。

 関東地方整備局によると、結城バイパスが開通して下川橋交差点での渋滞が大幅に減り、旅行速度が最大24km/h向上、旅行時間が3割から5割ほど短縮されたといいます。

 下館・協和バイパスも整備されると、渋滞緩和や物流生産性・安全性の向上、通過交通分離による中心市街地へのアクセス性向上が期待されるということです。

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