駅ホームから連結器がニョキッ、なぜ? 線路の終点に珍光景 かつては船でも

どんな車両が止まっていたのか、想像がふくらみます。

他駅での目撃例も

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鉄道車両の連結器イメージ(大藤碩哉撮影)。

 JR東日本のイベント・グッズ担当者が2024年5月下旬、公式X(旧Twitter)へ1枚の写真を投稿しました。見ると、線路が途切れた先、駅ホームの車止めから連結器が生えています。場所は黒磯駅(栃木県那須塩原市)といいます。

 連結器とは、鉄道車両においてほかの車両と連結するため、車端部から突き出た機構です。これが車両ではなく車止めに設置されているとはどういうことなのか。前出の担当者はX上で、その用途を尋ねていました。

 投稿へは、銚子駅(千葉県銚子市)でも見かけたなど他駅での設置例が寄せられており、その用途としては「貨車の仮止めに用いた」とのコメントが多く見られました。鉄の車輪が鉄のレールの上を小さな接地面だけで転がる鉄道において、停止という動作には特に気を使います。万が一ブレーキが緩かった場合には、そのまま走り出してしまう危険性があります。

 なお同様の連結器は変わったところでは、かつて青森~函館間を結んだ青函連絡船「八甲田丸」の船内にもありました。貨車をそのまま搭載していた同船では、揺れなどにより車両が走り出さないよう、固定していたのです。当時の様子は、青森市の施設「青函連絡船メモリアルシップ 八甲田丸」で見学できます。

【写真】駅ホームから生えた連結器

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