「次も挑戦する」総裁選5位の小林鷹之氏 知名度不足に苦しむも「次」に向け存在感

27日の自民党総裁選に出馬した小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は、出馬した9人のうち5位にとどまった。投開票後は記者団に「今回の結果は私自身の力不足に尽きる」と語り、悔しさをにじませた。ただ、次期総裁選にも「挑戦する」と明言し、有力な「ポスト石破」候補として存在感は高めたといえる。

「政治とカネ」を巡る問題で自民に対する世論の批判が高まる中、40代の小林氏は、党の刷新感を期待する中堅・若手議員を中心に派閥横断型で支持を広げた。国会議員票では、林芳正官房長官(63)を上回る41票を集めた。

9候補中最も早く出馬表明し、課題の知名度不足を克服するために地方行脚を徹底。SNSでの情報発信にも積極的に取り組んできた。しかし、党員票は9人中5位、全体の5・2%しか獲得できず、石破茂新総裁(68)らに大きく引き離された。

小林氏は「知名度がほぼゼロからの出発だったが、立ち上がってくれた仲間が大勢いた。本当に心強かった」と振り返った。(今仲信博)

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