立民、23日に新代表選出 国会議員支持は野田佳彦氏トップも決選投票の公算

立憲民主党は23日、新代表を選出する臨時党大会を東京都内のホテルで開催する。党所属国会議員の支持動向は、野田佳彦元首相(67)が約3割を固めて先行し、枝野幸男前代表(60)ら3候補が追う展開となっている。1回目の投票でいずれの候補も過半数に届かず、上位2人による決選投票にもつれこむ公算が大きい。

産経新聞の22日時点のまとめでは、党所属国会議員136人のうち少なくとも38人が野田氏を支持すると決めた。枝野氏は26人をまとめ、泉健太代表(50)は22人、吉田晴美衆院議員(52)は19人から支持を受ける。残る31人は態度が判明していない。

代表選では、有権者が投じた票がポイントに換算され、合計740ポイントの過半数を獲得した候補が当選する。国会議員には1人2ポイント、国政選挙の公認候補予定者(98人)には1人1ポイントの計370ポイントが割り振られる。地方議員(1236人)と党員・協力党員(11万4792人)には半分の185ポイントがそれぞれ与えられ、候補に「ドント方式」で配分される。

地方議員や党員の動向に関しては、枝野氏が優勢とする観測が根強い。ただ、党勢浮揚に注力してきた泉氏の姿勢を評価する地方組織関係者もいることから、支持が分散する展開も予想される。

最初の投票で過半数を獲得する候補がいなければ決選投票が行われ、国会議員と公認候補予定者、都道府県連の代議員(47人)による投票で新代表を選ぶ。決選投票になった場合、1回目で敗退した候補を支持していた国会議員の動きが勝敗を左右することになりそうだ。(松本学)

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