立民新代表に野田佳彦氏を選出 「元首相」の野党第一党党首は安倍晋三氏以来

立憲民主党は23日午後、東京都内で開いた臨時党大会で代表選を実施し、野田佳彦元首相(67)を新代表に選出した。野田氏は1回目の投票でトップになったものの過半数に達せず、決選投票で枝野幸男元代表(60)を破った。任期は令和9年9月末まで。

野党第一党党首に首相経験者が就くのは、民主党政権時代の平成24年9月、自民党総裁選で勝利した安倍晋三元首相以来となる。

決選投票は、国会議員136人(1人2ポイント)、国政選挙の公認候補予定者98人(1人1ポイント)、都道府県連の代議員47人(1人1ポイント)に投票権があり、野田氏が232ポイント、枝野氏が180ポイントをそれぞれ獲得した。

野田氏は幹事長をはじめとする党役員人事の検討に着手し、新執行部を発足させる。挙党態勢を構築して次期衆院選に向けた準備に注力する構えだ。

代表選は泉健太氏(50)の任期満了に伴って行われ、野田、枝野、泉各氏と吉田晴美衆院議員(52)の4人が立候補した。

1回目の投票は地方議員や党員・協力党員も参加し、獲得ポイントは野田氏267、枝野氏206、泉氏143、吉田氏122だった。

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