<独自>立民代表選、国会議員支持は野田佳彦氏が37人でトップ 枝野幸男氏25人で2位

23日投開票の立憲民主党代表選で、野田佳彦元首相(67)が党所属国会議員136人のうち37人(27・2%)の支持を固め、他の3候補に先行していることが15日、産経新聞の取材で分かった。枝野幸男前代表(60)は25人(18・4%)をまとめて追い上げを図る。泉健太代表(50)は21人(15・4%)、吉田晴美衆院議員(52)は17人(12・5%)の支持にとどまった。

国会議員や各陣営関係者への取材を基に支持動向を探った。態度が未定または不明の国会議員も36人いるため、情勢は今後変わる可能性がある。

代表選では、有権者の票がポイントに換算されて勝敗が決まる。合計740ポイントの半分は地方議員と党員・協力党員で占められることから、国会議員の支持が少ない候補が勝利する余地もある。野田陣営関係者は「党員票では枝野氏が強い」と語り、全体では野田、枝野両氏の競り合いになるとの予測を示した。両氏による決選投票にもつれこむ展開も予想される。

野田氏は、自身の擁立に動いてきた側近議員に加えて、小川淳也前政調会長、後藤祐一国対副委員長ら幅広い層から支持を受ける。12日の決起集会の国会議員参加者は30人で、代理出席も含めると59人となった。首相や財務相を務めた豊富な政治経験への期待感から、今後も支持者を積み増すという見方は根強い。

枝野氏は、党内最大グループ「サンクチュアリ」を軸に支持拡大を図っており、海江田万里衆院副議長、長妻昭政調会長らも枝野氏を支える。

泉氏は、推薦人となった議員のほか、牧山弘恵参院議員会長代行らの支持を取りつけたが、広がりを欠いている。

衆院当選1回の吉田氏は、荒井優衆院議員ら若手や、告示日に候補一本化で合意した江田憲司元代表代行らが支持する。21人の推薦人には他陣営からの「名義貸し」も含まれているため、支持者数が出馬に必要な推薦人数(20人)を下回った。



立憲民主党代表選の仕組み 国会議員136人と国政選挙の公認候補予定者98人、地方議員1236人、党員・協力党員11万4792人が投票権を持つ。国会議員は1人2ポイント、公認候補予定者は1人1ポイントの計370ポイントが割り振られる。地方議員と党員・協力党員には半分の185ポイントがそれぞれ与えられ、候補に「ドント方式」で配分される。合計740ポイントの過半数を獲得した候補が当選し、最初の投票で過半数獲得者がいなければ決選投票を行う。

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