「再注意しない」高市早苗氏の政策リーフレット郵送巡り、自民総裁選管委

自民党の総裁選挙管理委員会(逢沢一郎委員長)は19日、総裁選に立候補した高市早苗経済安全保障担当相が政策リーフレットを全国の党員らに郵送していた問題をめぐり、高市氏への再注意はしないと決めた。

高市氏はこの問題ですでに逢沢氏から口頭注意を受けている。逢沢氏は記者会見で、「重ねての注意、厳重注意は制度になじまない」と述べた。一方、誤解に基づく投票を避けるため、委員長声明を全国の党員向けに出すとした。

高市氏側は、総裁選管委が文書郵送の禁止を各議員に通知した9月4日時点で発送を終えていたと説明している。しかし、高市氏が党員・党友票で先行しているとの報道を踏まえ、他陣営が「リーフレットが影響した」などと反発。党執行部が逢沢氏に追加対応を求めていた。

高市氏は19日、総裁選管委が再注意を否定したことに関して記者団に「ご配慮いただいたことに感謝を申し上げる」と述べた。

総裁選管委には高市氏以外の陣営による禁止行為の情報も数件寄せられた。ただ、「断定的な情報ではなかった」などとして注意対象にはならなかった。

一方、総裁選管委は19日、公選法違反事件による堀井学氏の衆院議員辞職を受けた高橋祐介氏の繰り上げ当選に伴い、国会議員票が1票増えて368票になったと説明。議員票と同数の党員・党友票も368票となり、総票数は従来の734票から736票となる。

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