政策パンフレット郵送、高市氏側が反論「権力者の自制求めたい」…他陣営反発で総裁選管は苦慮

 自民党総裁選(27日投開票)で高市経済安全保障相の陣営が政策パンフレットを郵送したとして批判を浴びている問題で、高市氏側は18日、改めて「ルール違反は犯していない」と反論した。他陣営は反発を続けており、総裁選管理委員会は対応に苦慮している。

自民党本部

 高市氏の地元秘書が18日、奈良市で記者会見し、「投票依頼を願うものではない」と重ねて訴える一方、「投票日に近いタイミングで党執行部がわざわざ協議し、選管に申し立てることの異常性を感じた。権力者の自制を求めたい」とも述べた。岸田首相(党総裁)らが17日に総裁選管に対応を要請したことに不満を示したものだ。

 高市氏陣営は、総裁選管が禁止を決める前に郵送手続きを終えたと主張している。ただ、郵送先は30万件以上としており、他陣営からは地元国会議員が高市氏支持だと誤解する党員が続出しているとの批判が出ている。林官房長官の陣営は18日、総裁選管に誤解解消につながる声明を出すよう求める要請文を提出した。

 総裁選管は19日に会合を開く予定だが、既に口頭注意を行っており、「放置できないが、対応も難しい」との声も漏れている。

ジャンルで探す