兵庫・斎藤元彦知事の進退「県民が一番迷惑。決断すべき時期」松沢成文前神奈川知事

前神奈川県知事で、日本維新の会の松沢成文参院議員は13日のフジテレビ番組で、兵庫県議会の全議員から辞職を求められている同県の斎藤元彦知事について、「政治家の出処進退は最高の政治倫理だ。最後は倫理観を示し、自分の進路を決断すべき時期に来ている」と指摘した。斎藤氏を巡っては、9月の県議会開会日の19日に不信任決議案が提出され、可決される公算が高まっている。

松沢氏は「不信任案が出た時点で決断して失職すべきだ。レッドカードに近い」と指摘。県庁職員のモチベーションについて、「今回は知事が県職員にパワハラをして、公益通報制度があるのに職員を守らず自死に追い込んだ」と断じた。「相当知事に対する恨みはたまっているだろう。辞めていく職員も増える。県庁の活力が無くなり、結果、県民が一番迷惑する」とも語った。

斎藤県政の展望については「県議会との関係が冷却し、人事案件は通らなくなる。ほぼ機能不全だ」と指摘し、「兵庫県政が停滞したからには、知事に退場してもらい、次の知事を選び直すというプロセスは必要不可欠だ。早く次の知事を選んで、県政を立て直すべきだ」と語った。

不信任案が可決された場合、知事は地方自治法に基づき、県議会の解散か失職を選ぶことになる。斎藤氏は13日、可決された場合の対応について記者団に「法律にのっとって、さまざまな選択肢があるので、それをしっかり考えていく」と述べるにとどめている。

松沢氏は平成15~23年に神奈川県知事を2期務めた。

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